年齢とともに気になってくるのが更年期障害による体調不良ですが、そもそもなぜ更年期障害は起きるのか不思議に思った事ありませんか?
今回は更年期障害が起きる原因を簡単に分かりやすくまとめてみました。
家族や知人、自分自身が更年期障害で困っているという方のお役に立てたら幸いです。
更年期障害が起きやすい年齢とは
そもそも更年期障害っていくつくらいから起きるのか詳しく知っている方は少ないと思います。
一般的には閉経の前後10年が更年期障害が起きやすいと言われていて、特に閉経前後の5年に関しては6割近くの方が何らかの症状を自覚する事が多いようです。
日本人の閉経年齢は昔から大きく変わっておらずだいたい50代の内に迎えると言われています。
なので更年期障害の症状を強く感じやすい年齢としては40代〜60代までの間が最も更年期障害の発症が高い年齢と言えます。
更年期障害のメカニズムとは
更年期障害が起きるメカニズムとは閉経に向けて女性の身体は女性ホルモンの分泌量が低下していきます。
その為、40代に入ると多くの方が生理不順などの女性ホルモンのバランスが乱れることによって起きる症状を自覚し始めます。
エストロゲンの分泌量が急激に低下し始めると今までエストロゲンによってバランスを保っていた精神面や自律神経系の機能が乱れ始め、結果として更年期障害を発症します。
起きるメカニズム
更年期障害が起きる原因は、閉経に向けて急激に女性ホルモンであるエストロゲンが低下するために脳のホルモン分泌を管理している部分が混乱し始め、それに伴い近くにある自律神経などのコントロール器官も乱れてしまうことで引き起こされるのです。
頭では女性ホルモンの分泌を司令していても、加齢によって卵巣からホルモン分泌が上手くできなくなるので閉経前には更年期障害の症状が強く出やすくなります。
更年期障害が起きる原因
更年期障害が起きる原因は女性ホルモンの分泌が低下することなのですが、女性ホルモンの分泌が低下する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
加齢による機能低下
更年期障害の原因1位はやはり加齢による機能低下による原因です。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量は20代頃をピークに徐々に減少してゆき、40代ころからガクッと急激にスピードをあげて更に減少していきます。
40代ころから女性ホルモンの減少がスピードをあげだしてその減少スピードが落ち着くのがだいたい70代頃と言われています。
そのため40代〜60代まではエストロゲンの減少はスピードを上げてどんどん減っていくため、体の変化に様々な器官が順応出来ずに更年期症状を起こすのです。
エストロゲンの低下が一通り落ち着く70代に入るとすでにエストロゲンの分泌は微量なもの安定するため70代以降では更年期障害は起きないと言われています。
ストレスによる不調
更年期障害を引き起こす原因というかきっかけになる元としてストレスによる影響があります。
女性はもともと男性と比較してもストレスに弱く、ストレスが原因で様々な不調を引き起こします。
その中でも女性ホルモンの分泌量はストレスによって左右されやすく、一般的に更年期障害をおこしやすと言われている40代〜60代は家族環境の変化も大きく起こりやすい年代でもあるため、加齢による原因と家庭や仕事などによるストレスが原因で女性ホルモンが低下して更年期障害が発症しやすくなります。
ストレスによるホルモン分泌の低下は原因となるストレスを解消するか、ストレス自体を受けないようにするかしないとなかなか解決しません。
その為神経質で真面目な人ほどストレスをためこみやすく結果として更年期障害などを発症しやすいとも言えるのです。
閉経による変化
年齢による原因は緩やかに症状を起こしますが、実際に50代に入って閉経を迎えると卵巣機能がほぼ止まるため女性ホルモンの分泌自体もガクッと減少します。
そのためこの閉経をきっかけに更年期障害を起こす人が多く、閉経が原因で更年期障害を起こした場合は症状が日常生活に影響を与える場合は婦人科などでの治療が必要となります。
閉経によって起きる更年期障害は基本的にはホルモン分泌量が落ち着くまで続くため、身近なところでは更年期用のサプリや大豆イソフラボンなどを安定して摂取するなど対策が必要となります。
治療薬などによる副作用
更年期障害と言うと年齢によるものと、閉経による原因が一般的ですが、中には使用している薬の副作用によって起きる場合もあります。
更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に低下するために起きる症状のため、薬でエストロゲンを抑える治療を行っている場合は更年期障害様の症状を起こすことがあります。
具体的な更年期障害様の症状を起こす治療法としてはGnRHアナログ療法やダナゾール療法、黄体ホルモン療法、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤療法などがあります。
薬による副作用は人工的に女性ホルモンの分泌量を抑制することで起きるため薬を中止するか、変えるかしないと症状を抑えることが難しいのが難点です。
更年期障害で起きる症状
更年期障害が起きる原因についてはだいたい分かったと思いますが、実際に起きる更年期障害の症状について簡単にまとめました。
更年期障害の症状
肩こり・倦怠感・頭痛・のぼせ・腰痛・発汗・不眠・イライラなど
更年期障害は女性ホルモンの低下によって自律神経の不調や体温管理がうまくいかなくなったりと言った症状を引き起こします。
多くは自律神経失調症と同じような不定愁訴に似た症状を起こすため、気のせいと思わずに1週間以上続く場合は病院に相談するか、日記などに症状などを記録しておくようにすると症状が悪化した場合もスムーズな治療に繋がります。
更年期障害は性格が関係している?
少し余談となりますが、実は更年期障害によって起きる症状には今までの性格や過ごしてきた環境が関わっていると言われています。
逆にもともとの性格が引っ込み思案で一人で抱え込むタイプの場合は更年期障害によってうつ症状を起こしたりしやすいので注意が必要です。
環境が及ぼす影響としてはストレス等があり仕事が忙しい方や、一人で家事育児を全て担当している方は要注意です。
仕事や家事など余裕がない状態が長く続くことでストレスが溜まり結果的に更年期障害の発症を早めたり、ストレスの原因となっている方にイライラの矛先が向きやすくなり人間関係に亀裂が入ることもあるので自覚がある方は生活環境の見直しが必要です。
更年期障害を防ぐには
更年期障害は女性ホルモンの減少が原因で起きますので対策としては女性ホルモンの分泌量が低下し始める30代ころから積極的に食事やサプリなどで補ってあげることがおすすめです。
女性ホルモンと似た効果がある成分としては昔から大豆イソフラボンなど知られていますが、最近ではエクオールという成分が更年期障害に対して効果的だと話題になっています。
エクオールについては別の記事で詳しく紹介していますので気になった方はそちらもチェックシてみてください。
大豆イソフラボンやエクオール以外にも最近では更年期障害の症状を和らげるのにプラセンタなども活用されるようになっているので、早めの更年期対策ならばプラセンタが美容効果も一緒に得られておすすめです。
まとめ
更年期障害の原因は女性ホルモンが急激に低下することで身体がついていけずに自律神経系などいろいろな部分で不調を起こします。
更年期障害の症状の多くは自律神経失調症と似ているため初期では気のせい…と思われがちですが、対策が遅れるほど症状も重篤化しやすいため40代以降で1週間以上続く不調を感じる時は更年期障害を疑いましょう。
最近ではサプリなどを早めに飲み続けることで更年期障害を防いだり、症状を軽くすることもできるようになってきました。
プラセンタなども更年期障害に対して効果があると言われており、プラセンタだと更年期障害と認めたくないタイプの方にも美容に良いからと言ってプレゼントすると受け入れやすいので更年期障害に対して過敏に反応してしまう方にはおすすめです。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。