大量の汗が止まらない!大量の汗をかく原因と対策法

滴り落ちるほどの大量の汗をかく原因は実は体質やホルモンバランスなどが関係しています。

日常のちょっとした場面でぐっしょり大量の汗をかいて困っているという方のための原因と対処法をまとめました。

大量の汗をかいてしまう原因

大量の汗をかいてしまうと言ってもその人が置かれている状況や環境によって原因は変わります。

ここでは一般的に大量の汗をかく原因となるものをまとめてみました。

緊張などによる発汗

緊張すると大量の汗をかいてしまうという方の場合は精神性発汗によって大量の汗をかいていると考えられます。

精神性発汗は暑さなどとは関係なく手のひらやワキ、顔を中心に大量の汗をかきます。

管理人
人前で発表する時や強い不安感、緊張感などがきっかけで起きるため運動や気温による影響で出る汗とは少し異なります。

 

精神性発汗は不安感や緊張感などの精神的な要因によって大量の汗をかくため、通常の汗と比べてアポクリン腺と言われる汗腺からも汗がでるため臭いなども気になりやすい特徴があります。

通常汗は体温を下げるために起きる反応で大半がエクリン腺と呼ばれるほとんど水分からできている汗を分泌しています。

しかし精神性発汗の場合は温度調節のための発汗ではなく緊張や不安感などによっておきる反応のためエクリン腺以外のアポクリン腺と呼ばれる汗腺からも汗を分泌します。

アポクリン腺はエクリン腺と違い成分にアンモニアたんぱく質などを含むため時間とともに臭いが発生しやすくなります。

緊張による汗が時間とともにベタついて悪臭を放つのはアポクリン線からの発汗が増えることが原因です。

管理人
緊張している時や不安感が強い時にかく汗がベタついているのは汗の種類が違うせいでもあったんですね。

 

体質によるもの

物心ついたときからとにかく大量に汗をかきやすいという方は多汗症が考えられます。

多汗症は全身性と局所性があり、手のひらだけなど一部が異常に汗をかいてしまうという場合は局所多汗症が考えられます。

多汗症はハッキリとした原因は分かっていませんが、多汗症で悩む方の多くが家族内にも似た症状を起こす方が多い傾向にあるため、遺伝などが考えられています。

体質によるところが大きいため自然治癒はむずかしく、多くは皮膚科などで専門的な治療を受ける方が多いようです。

甲状腺ホルモンの乱れ

運動など汗をかくような原因がないにも関わらず大量の汗を突然かいてしまうという場合はホルモンバランスに異常が出ている事が原因かもしれません。

大量の汗を引き起こす原因としては「甲状腺ホルモン」の乱れや「女性ホルモン」の乱れが関係していることが多くあります。

女性は特に年齢とともに甲状腺のトラブルが増えやすいため、急に汗がかきやすくなる、食欲が増して急激に太ったなど発汗以外にも症状がある場合は甲状腺ホルモンによる影響が考えられます。

甲状腺ホルモンが乱れると、動悸・息切れ・食欲増進など発汗以外にも症状が出てくるため、心あたりがある場合は内科や内分泌科を受診しましょう。

更年期障害による影響

40代以降の女性で温度や運動など発汗する原因が無いにも関わらず、大量の汗を急にかいてしまうという場合に考えられるのが更年期障害によるホットフラッシュが原因かもしれません。

ホットフラッシュは更年期の女性の約8割近くが経験するほど起きやすい症状で、急な熱感などによってのぼせ・発汗・ほてりなどを起こします。

女性ホルモンの分泌量が変化することで引き起こされる症状のため、女性ホルモンをサプリなどで補ったり、症状によっては婦人科などで専門の治療を受ける方も増加しています。

更年期によるホットフラッシュの場合は多くは2年ほどでホルモンバランスが安定するため自然治癒する方が多いです。

ホットフラッシュが起きる原因と対策法

2018.01.16

糖尿病による発汗

実は糖尿病が悪化すると末梢神経まで影響が出るようになり、糖尿病神経障害を起こすことがあります。

管理人
神経障害を起こすと発汗などをコントロールしている自律神経などが異常をきたし発汗異常を引き起こします。

 

糖尿病による大量の発汗の場合は他にも多飲・多尿と言って異常なまでに水を多く飲んでしまう、頻繁に尿意を感じるなどの症状が一緒に現れることが大半です。

いつもと同じシーンなのに急に大量に汗をかくようになった、など心あたりがある方は主治医に早急に相談するようにしましょう。

なぜ汗をかいてしまうのか

なぜ汗をかくのか汗をかくメカニズムについてここでは簡単に紹介したいと思います。

汗をかくという反応は体から熱を逃がすための1つの手段です、環境温度が上がったり運動したりして体温が上昇すると身体は上がりすぎた分の熱を体外に放出して体温を通常に戻そうとします。

この時に関係するのが体温調節中枢と言われる部分で、更年期障害などが起きるとこの体温調節中枢が活発になるため運動などしていないのにのぼせなどが起きて大量の汗をかいてしまいます。

通常室温が20度の状態では人間の体温は体の深部で37度、末端に行くに従って少し温度が下がり、ふくらはぎでは31度くらいを維持しています。

しかし環境温度(室温など)が35度近くなると身体の大半の部分が37度近くまで上昇するため発汗によって体温を下げる反応が働きます。

つまり大量に汗をかいてしまう反応は通常は体温が環境温度等によって上昇しすぎた時に起きる生理的な反応の1つと言うわけです。

しかし自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、精神的な要因が絡むことで通常の発汗指示を出す体温調節中枢が乱れて大量の汗を一時的にかいてしまうという症状が起きてしまうのです。

汗の原因別対策法

緊張など精神性の発汗

一般的に多いのが精神性発汗と言われる緊張や不安感によって起きる発汗です。

管理人
緊張などの精神性発汗の対策としては不安を起こす原因になっている予期不安という潜在意識にある不安感を取り除くことが最も効果的です。

 

例えるなら、苦手な人にこれから会いに行こうとすると汗をかいてしまうという場合は、潜在意識の中で相手の嫌な部分やマイナスイメージを考えてしまっている状態が考えられます。

この潜在意識的に嫌だ・不安・緊張というイメージを取り除いてあげることができれば自然と精神性の発汗は収まります。

この予期不安を取り除くには重度の場合はカウンセリングなどで治療していくことが多いですが、中には成功体験などがイメージの払拭に繋がり自然と症状が軽くなったというケースもあります。

精神的な部分が原因の多くを占めているため、対策としてはマイナスイメージを考えないようにすることが重要です。

体質による発汗

遺伝など体質によって起きる多汗症の場合は自分の意志とは関係なく大量の汗をかいてしまうため、皮膚科などで治療する方が多いです。

管理人
対策法としては外用薬を塗ったり、ボツリヌス毒素注射を売ったりして発汗を抑える方法が一般的です。

 

症状の程度によって重症〜軽症まであり症状に合わせた治療が行われています。

多汗症の中には手のひらだけ、足の裏だけと言った局所性の多汗症もあるため緊張や不安感など関係なく大量の汗をかいてしまうという場合は1度皮膚科で相談してみる事をおすすめします。

甲状腺ホルモンによる発汗

30代以降の女性などに多いのが甲状腺ホルモンが乱れることで起きる発汗です。

管理人
甲状腺ホルモンが乱れると食欲増進・代謝アップ・発汗・暑がるなどの症状が組み合わさって出てきます。

 

中には甲状腺自体に腫瘤などが出来てしまい喉のあたりが腫れて首が太くなって気づくという方もいます。

甲状腺ホルモンの乱れによって起きている発汗の場合は内科や内分泌科などの専門科での治療が必要となるので、発汗以外にも思い当たる症状がある場合は早急に病院を受診しましょう。

更年期障害による発汗

更年期障害による発汗対策として有効なのは女性ホルモンを意識的にサポートしてあげることです。

具体例としては大豆イソフラボンやエクオールなどを毎日摂取することは女性ホルモンの急激な低下などを防止するのに役立ちます。

他にもホットフラッシュと言われる更年期による急激な発汗やのぼせは冷え性や普段汗をかく習慣がない人に特に起こりやすいと言われているため冷えを改善する高麗人参などの成分が入っているお茶やサプリなどを使うのも対策として効果的です。

体の巡りを良くすると冷え性の改善効果が期待できます、冷え性が軽くなると体温調節中枢の活動が鍛えられて結果的にホットフラッシュなどにより大量の発汗などが起きにくくなると言われています。

実際に管理人はホルモン治療によってホットフラッシュが起きて悩んでいた時に高麗人参のお茶やサプリを毎日飲むようにしてから症状が軽くなったように感じています。

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2016.09.29

糖尿病による発汗

糖尿病によって起きる発汗症状は神経障害によって起きているため自力での対策ではなく早急な治療が必要です。

管理人
神経障害は糖尿病の方が起こす腎臓障害・網膜障害につづいて数えられるほど有名な三大合併症の1つです。

 

放置していると最初は大量の汗や枯渇感だけだったのが徐々に進行して立ち眩みや手足のしびれなど症状が悪化していきます。

神経症状は高血糖状態が続くことで起きる障害の1つなので、糖尿病を患っている方は日頃から血糖値のコントロールを意識して行うことが最大の対策と言えます。

危険な汗とは

運動をしたり、気温が暑いことで起きる汗は身体の自然な反応によるものなので心配いりませんが、中には危険な病気が隠れている汗もあります。

寝汗が大量という場合は注意

よく寝ている間に大量の汗をかいてしまうという悩みを見かけますが、大量の寝汗が続く場合は何らかの病気が隠れている可能性があります。

管理人
大量の寝汗を起こす病気としては結核・白血病・インフルエンザ・大動脈瘤など命にかかわるような病気が隠れている場合があります。

 

病気などによってかく寝汗の大半は大量で長く続く事が多いため、大量の寝汗が3日以上続く場合は病院などで検査を受けてみる事をオススメします。

実際に管理人が救急当番で出勤していた時に遭遇したケースでは、2日前から胸痛と寝汗が酷くてと受診してきた患者さんがいましたが大動脈瘤でした。

幸いにも破裂する前に発見されたためそのまま都心の大きな病院へと転送されて事泣き終えましたが、このようにただの寝汗だと思っていたけど実は重大な病気が隠れていたという場合もあるため違和感を感じたら病院に相談してみることは必要です。

まとめ

大量の汗をかくようになるにはいくつかの原因がありましたのでおさらいしていきましょう。

★大量の汗の原因
・緊張や不安による発汗
・体質や遺伝によるもの
・甲状腺ホルモンの異常
・更年期障害によるホットフラッシュ
・糖尿病による神経障害

一般的に大量の汗をかく原因としてはこのような原因が多いと言われています。

時に多いのは精神性発汗と言われるタイプで緊張や不安感などマイナスイメージを潜在意識内で考えてしまうことで起きる発汗が多いです。

発汗の原因の見分け方としては40代以降の女性で緊張や不安感など関係なく急に大量の汗をかいてしまうという場合は、甲状腺ホルモンの乱れや、更年期によるホットフラッシュが時に起こりやすいと言えます。

体質による大量の汗は年齢関係なく比較的中学生などの小さいときから自覚しているケースが多いので、昔からの悩みという場合は多汗症が考えられます。

管理人
ホットフラッシュによる発汗の場合は適度な運動やサプリなどで対策ができるので、もしかして更年期かも…と感じたら早めの対策が有効です。

 

急に始まる大量の汗は外出中に起きるとかなり困りますし、程度によっては日常生活に支障が出てきます。

ちょっとこれは尋常じゃないかも、と感じる大量の汗を感じた場合は一度現在気になっている症状などを書き出して自分がどのタイプに近いか確かめてみる事をオススメします。

 

コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。




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コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。