介護問題が年々深刻になり私たちの身近でも両親や義理の両親の介護に悩まされている方も多いと思います。
今回は実際に自分の介護経験を交えてイライラがどうしても抑えきれない時に実践したイライラ解消法をまとめました。
介護は想像以上に精神的にも身体的にもストレスがかかりますので「もう限界！」となる前に今の生活環境を見直すきっかけになればと思います。
介護は突然やってくる
私が介護に関わることになったのは実質半年ほどの短い間だったのですが、正直これだけ短い間であっても毎日のようにイライラして家庭もギスギスとした雰囲気になりました。
ある日、高齢の親族（Aさん）が自宅で倒れ誰も見に行けないということで私が様子を見に行くことに。 様子を見に行くと転倒して起立不能状態、極度の脱水状態など一瞬死んでいるんじゃないかと思ったくらいの状態で、救急車を呼ぶもAさんが拒否し暴れたため説得して私が病院まで連れていくことに。
病院につくと極度の衰弱状態にもかかわらず救急搬送ではなかったため入院まで７時間ほど待たされ、その間もAさんに恨み節を言い続けられこれが介護の始まりでした。
その後入院するも入院中の態度が著しく悪く病院を追い出される形で転院を繰り返し、最後は３度目の転院先の病院で息を引き取りました。
簡単に書くと大した問題じゃないように思いますが短期間で病院を３度も転院させられるほどの悪質な態度と言うのは介護する家族にとって想像を絶するストレスとなりました。
介護中に起きた問題
介護中に起きる問題というと大半が意思の疎通を上手に摂れないことで起きる双方のすれ違いが原因です。
高齢者になると耳も悪くなりますし、足も悪くなる更になぜか昔よりワガママな子供のようになるケースもあります。
更に病院から入院態度が悪いから今日の午後出て行ってくれと言われ慌てて泣きながら転院先を探したりと介護と行っても色々な問題があることに気づかされました。
介護によるイライラは何が原因か
私なりに介護中に実際に悩んでいたイライラに対して色々と考えてみると、いくつかのイライラポイントがあったことに気づきました。
- 自分の思い通りに物事が進まない
- 良かれと思ってやっていることを否定される
- 暴言などを言われる
- 病院スタッフとの関係性の破たん
- 周囲の無責任さ
私が介護中にイライラの原因として特に強く感じたのが上記のような状態の時でした。
どれも自分の欲求が否定されて押さえつけられたと感じることが多く、それが毎日重なって日に日にストレスによって体調などを崩すようになりました。
介護ストレスは段階がある
実は心理学的にストレスには段階が設けられていて警告期・抵抗期・疲憊（ひはい）期と大きく分けて３つの時期があります。
警告期
警告期は初めてそのストレスに出会った時、つまり私の場合は倒れたから様子を見に行って病院へと運んだ時です。
この時期は予期せぬストレスに対して体と精神が無防備なため強いショックを受けてパニックになったり血圧が上昇したりとストレスに対してどうしていいのかわからずなすがままの状態です。
抵抗期
更にストレスが続くと抵抗期に入り続けて受け続けるストレスに対して抵抗力がつくようになります。
ちょうどこのころからイライラも始まりました、今になって考えると与えられるストレスに対して慣れてきて自分少し余裕が出てきたからこそイライラが始まったんですね。
疲憊期
抵抗期がさらに長く続くとストレスを受け続ける体と精神は限界に達し抵抗するエネルギーも消耗しつくして気力がなくなり精神病や病気などを引き起こす原因となります。
いわゆる介護うつなんかがこの疲憊期までストレスを受け続けた成れの果てと言ったところでしょうか。
抵抗期であればまだイライラ解消などで対策は可能ですが、体調不良やうつ症状など出始める疲憊期の場合は早急に治療や専門家への相談が必要となります。
介護のイライラを解消する方法とは
介護に関わっている限りイライラやストレスはどうしても避けて通れない問題ですのでカッとなってしまった時の解消法を準備しておくと精神的にもかなり楽になります。
イライラがきたら別室に行く
介護をしている時についつい口論になったり無理難題をふっかけられてカッとなってしまうことって割りと多いと思います。
そんな時は迷わず別室や外に出て１人で今起きたイライラの原因を客観的に考えれるまで心を落ち着かせましょう。
この一人になって今起きたことを自分の中で冷静に分析する事はとても大切で、介護中にイライラが起きてしまった時も有効です。
別室や一人で落ち着ける場所に行き「なぜイライラしたのか、自分はどうしたかったのか、相手はどうしたかったのか」を冷静に分析すると意外な事実が見えてくる事があります。
介護記録ノートを付ける
人は言葉や文章にすることで起きた事柄を改めて整理して消化することが出来ます。
特に自分が主体になって介護を行っている方の場合は不満や愚痴を吐き出すところがなく、自分で抱え込んでしまい結果として予期せぬ自体を招くこともあります。
ノートに記録することでイライラとした気持ちも冷静に分析することが出来ますし、何よりそのノートは誰に見せるわけでも無いので自分の好きなことを書いて今日起きたイライラをその日の内のノートの中で発散させましょう。
具体的に相手の気持になる
重度の痴呆症などの場合はこの限りではありませんが、十分に意思疎通が果たせる認知機能があるにも関わらず反抗的な態度で介護援助者を困らせたり、問題行動をとるような場合はできるだけ細く相手の状況を把握して自分に置き換えてみましょう。
例えば認知機能は十分で歯がなく口頭でのコミニケーションが難しく歩行困難。という方の場合は、頭はしっかりしていて言葉で自分の気持を伝えたいにも関わらず、上手く言葉として伝えることが出来ないためそれだけで常にストレスを受けている状態だと考えられます。
介護の根本は生活をする上で困っている方の援助なので、それを自分の理想の形に無理やりはめ込まないことが大切です。
困っていたら助けるというのが基本のスタンスで１から１０まで全て完璧に介護援助者がする必要もありませんし、かえってそれが当人へのストレスとなって関係を悪化させてしまうこともあるのです。
介護が長引く場合はサプリなどを活用
介護の平均期間は４年ほどと言われており正直４年もこんな状態が続くと思うと自分のほうがおかしくなってしまうという方が多いと思います。
介護中は様々なストレスが常に降り掛かってきて長期化するほど体調不良や精神面での不調など色々な悩みが増えてきます。
そんな心身ともに不調を引き起こしやすい介護期間中は女性ホルモンのバランスを整えるようなサプリやイライラを落ち着かせるような成分を配合したサプリを活用することがおすすめです。
実際に私自身が介護中に使用していたのが基本のサプリという更年期の女性向けのサプリを活用していました。
介護を経験する多くの女性は年齢も４０代以降と精神的にも不安定になりやすい時期です。
この時期は介護がなくてもホルモンバランスの乱れなどによってイライラが簡単に起きたりするので、しっかり対策を練っておく必要があります。
私自身もサプリを飲み始めてから介護中にイライラする事が起きても一呼吸置いて対処できるようになったと感じています。
介護は一人で抱え込まない
介護で最も大切なのは自分ひとりで全てを抱え込まないことです。
確かに頼る相手がいないなど自分一人でどうにかしなければと思う気持ちは十分分かりますが、残念ながら一人で抱え込めるような問題ではありません。
最近ニュースなどでも介護ストレスにより介護援助者が介護している相手を殺してしまうという痛ましい事件が多くなっています。
一人で問題を抱え込んでイライラを抱え込んだままにせずとにかく色々な方法を取り入れて介護によるイライラを軽減させることが大切です。
実際に私が介護中に愛用していたサプリなどを紹介した記事もありますので是非イライラ解消の参考にしてみてください。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです！女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。
