ディナゲストと言うと不正出血などの副作用でもかなり有名な薬ですよね。
ディナゲストは子宮内膜症や子宮腺筋症の治療に使われているホルモン剤ですが実際に使用してみると慣れるまでに本当に色々な副作用で悩まされました。
ディナゲストの副作用で実際に悩まされていた時にネットなどで調べても実際に使用している方の体験談がかなり少なく不安でこのまま治療を続けて本当に大丈夫だろうか?と言う悩みを私自身強く持ちました。
この記事では同じようにディナゲストの治療を開始して体の変化で悩んでいる方の力になれればと思い今回は私自身がディナゲストを使用していて起こった副作用などを紹介していきたいと思います。
もくじ
ディナゲストの作用とは
婦人科で診察を受けてディナゲストの使用を勧められた多くの方は今まで低用量ピルなどを使っていてもコントロールが上手く行かなかったり、症状の緩和が得られなかった人が多いと思います。
ディナゲストは毎日内服することで女性ホルモンの分泌をゆるめて子宮内膜症などの病変の増殖を押さえ込みます。
使用中は生理自体がなくなるので生理による思い生理痛や排泄時の痛みなど子宮内膜症や子宮腺筋症独自の症状をかなり緩和してくれる作用を持っています。
子宮内膜症の方には約8割に有効と言われているほどディナゲストは子宮内膜症で悩む女性にとっては特効薬とも言えるくらいの薬剤なんです。
ディナゲストは長期で使用できる
ホルモン剤と言うと中には長期間で服用することにより肝障害などを引き起こす物もあります。
ディナゲストは黄体ホルモン(プロゲステロン)系の新しい治療薬なので従来のホルモン剤と比較して作用が穏やかで副作用も比較的少ないと言われています。
長期間の使用でも安全性と有用性が確認されておりピルなどで鎮痛などのコントロールが出来ない方の第一選択薬となってきています。
ディナゲストは他のホルモン剤と違い必要以上に女子ホルモンの量を下げすぎないのでホルモン剤治療で問題となる更年期様症状が起こりにくく血栓リスクほぼ無いと言われており長期間(1年)の使用にも向いているとされています。
ディナゲストの使用で注意しておくこと
ディナゲストは子宮内膜症の方にとっては合えば本当に症状が楽になるいい薬ですが中には使用の制限がかかる方もいるのでディナゲストの使用が制限される方の特徴を紹介します。
- 現在妊娠中もしくは妊娠の可能性がある
- 持病があり治療中のものもある
- 現在服用中のサプリや医薬品がある
- 子宮筋腫症を患っている
- うつ病やうつ症状が出ている
- 抗菌薬など使用している
- 抗結核薬や抗けいれん薬の使用中である
ディナゲストはホルモン剤なので血中の薬剤濃度などの影響が大きく関係します。
抗菌薬や抗結核薬などの中にはディナゲストと相互作用を起こし血中での作用を変化させる可能性がありますので使用前は担当医師や薬剤師に確認をとりましょう。
私がディナゲストで感じた副作用
ディナゲストでの服薬治療を初めて半年ほどになりますがこの半年間でもかなり色々な副作用が現れたのでここで紹介します。
半月に及ぶ不正出血
まずディナゲストといえば不正出血というくらい副作用の中でも高頻度で現れる不正出血です。
ディナゲストを始めた最初の2ヶ月目までは不正出血がなかったのですが途中で後発品のジェノゲストに変えて1ヶ月目に不正出血が起きました。
不正出血の具合は最初の1週間ほどは通常の生理と変わらない量の出血でしたが2週目以降に日に日に出血量が増えて貧血症状が出てきたので病院受診に至りました。
受診の際に貧血のチェックや超音波検査など行いましたが検査場は問題なくディナゲストを3日ほど休薬するように勧められました。
しかし、受診した次の日から出血量が急に減少して休薬せずに不正出血が止まったので結果的にはそのまま後発品のジェノゲストの使用を続けています。
不正出血が半月ほど続いた後は今現在に至るまで不正出血は起きていないので使用後2〜3ヶ月頃に1回、不正出血が起きるケースが多いのかもしれませんね。
使用3ヶ月目に味覚障害
不正出血と大体同時期くらいにいつも飲んでいるジュースの味がおかしい事に気づきました。
最初はジュースの期限が切れていたのかと思いましたが主人に同じものを飲んでもらうとどうも私の味覚が起こしいことに気づきました。
ちょうど不正出血が続いており病院の受診を決めていたので主治医の先生に相談したところかなり稀に味覚障害を起こす方がいると教えてもらいました。
私の場合は3週間ほど様子を見ていたら自然と味覚障害が治まったのでディナゲストの副作用かはわかりませんでしたが、中には味覚障害が続く方もいるようなのでいつもと味が変だな?と感じたら主治医と相談することは必要です。
激しい頭痛と胸痛
ディナゲストを使用して1〜2ヶ月目の頃に右目の裏に激しい頭痛と手先のしびれを時々感じることがありました。
家系的に血栓リスクが高かったのと長期間ピルの内服により血栓リスクと動脈硬化のリスクが高かったため結果によっては治療が必要と言われました。
結果としては循環器と脳神経外科ともに問題なくディナゲストによりホルモンバランスが乱れた事による偏頭痛と分かりました。
胸痛や頭痛に関しては使用後3ヶ月目後半になるとすっかり落ち着いてあの激しい頭痛は何だったのかと不思議なくらいです。
やはりホルモン剤治療は今までの体の中のホルモンバランスを大きく変えてしまうので使用後3ヶ月目くらいまでは経験からして何かと不調を起こしやすいと思っていたほうが良いかもしれません。
飲み忘れによる頭痛
飲み始めて3ヶ月目以降はすっかり副作用と思われる症状も落ち着いていましたが、時折夜の薬を飲み忘れる事がありその度に偏頭痛が起きることに気づきました。
症状としてはまさに生理痛の頭痛のような痛さなので薬の飲み忘れによるものなのかと思います。
ディナゲスト自体元々副作用が起こりにくい薬ではあるのですが中には私のように神経質だったり虚弱体質だったりすると些細な事で頭痛など起こしやすいので飲み忘れには注意が必要です。
3時間おきに起きる不眠症状
今までどれだけうるさい環境でも平気で熟睡できるタイプだったのですがディナゲストを初めて2ヶ月目くらいに軽い不眠症状に悩まされました。
幸い自宅での仕事だったのでどうにか調整出来ていましたが症状としては夜間3時間おきくらいに頻繁に目を覚ますという状態が1ヶ月くらい続きました。
あまり気にしないようにしていましたがやはり睡眠が取れないと疲労感などが酷くなってきたので途中は睡眠サプリなどで対策するようにしていました。
ディナゲスト使用3ヶ月目後半になると自然と睡眠の質が戻って現在は普通に寝れるようになっています。
恐ろしいほどの精神安定感と性欲減退
ディナゲストの服用を始める前はヤーズを使用していましたがとにかく私との相性が悪かったらしく、精神不安定になったりイライラしてヒステリーを起こしたりと大変な事になっていました。
しかし現在通っているクリニックで相談してディナゲストに変えたところ使用4ヶ月目くらいから驚くほどイライラする事が激減しました。
今まではちょっとした物音が気になったり主人の態度が気になったりと、正直そこまで気にするか?というレベルでイライラしやすかったのですが現在は宅配便が間違って遅れて来てもお気に入りの着物が汚されても全然イライラしなくなりました。
それと同じく性格が恐ろしく穏やかになったとともに性欲の波も一定にツーっとずっと性欲がない状態が続いています。
結果から言うと女子ホルモンの分泌量を薬によって一定の低い値に保っているので性欲の減退などが見られる方は多いようです。
あまりにもひどい場合はディナゲストの使用自体を中止するしか無いとのことだったので今現在は様子を見つつディナゲストを継続しています。
髪の毛がものすごい抜ける
ディナゲストを実際に長期で内服している方だと経験がある方がいると思いますがディナゲストを使い始めて4ヶ月目くらいからものすごい髪が抜けるようになりました。
ディナゲストは女性ホルモンの分泌量を抑え込むのでどうしても髪のハリ・ツヤが低下したり抜けやすくなる事はあるようです。
私自身、髪を伸ばしているので量が減りてっぺんハゲになったらとても耐えられないので女性用の育毛剤などを併用しながらヘアケアには以前よりもかなり気を使うようになりました。
ディナゲストを使って良かった事
私がディナゲストを使って良かったと思った効果は以下のものです。
・イライラや精神不安定の解消
・生理痛の改善
・チョコレート嚢胞の縮小
・激しい腹痛の改善
箇条書きにするとたったこれだけ?と思うかもしれませんが私自身、消化管の一部にも子宮内膜症の組織が飛んで排便痛などが激しく日常生活が送れないレベルの症状が出ていました。
それがディナゲストを使うことで副作用はありますがここまで普通と変わらない生活まで戻すことが出来てなおかつ症状も改善傾向にあるので使った価値は十分にあったと思っています。
現在もクリニックに通いながら内服治療を続けていますがこの調子で行くとディナゲスト開始1年ほどでかなり症状が良くなるのでは?と感じることが出来ているので頑張って続けてみようと思っています。
私が感じたディナゲストの副作用まとめ
・不正出血
・味覚障害
・頭痛・吐き気・腹痛
・抜け毛
・性欲減退
・不眠症状(中途覚醒)
・胸痛
・貧血様症状
正直ディナゲストを初めて1〜3ヶ月目位まではとにかく色々な症状が出てこの薬を使っていてほんとうに大丈夫だろうかと不安しかありませんでした。
以前通っていたクリニックは男性の医師でしたがただ処方するだけでつらい症状を言っても気のせいじゃない?と全然取り合ってくれませんでした。
正直婦人科疾患は長い付き合いになるケースが多いですしかなりデリケートな問題も絡んでくるので今通っているクリニックに不満や不信感がある場合はクリニックを変えることも必要です。
辛い症状でお悩みの方へ
最後になりましたが子宮内膜症や子宮腺筋症で悩む女性はここ数年でかなり増えてきています。
治療に大切なのは主治医との相性や信頼関係がとにかく大切なので自分にあっていない薬や気になる副作用などが出ても取り合ってくれないようなクリニックや病院は思い切ってやめて、他の評判いいクリニックに変えてみるだけでも全然精神的に変わります。
私自身現在治療を初めて10年近くになりますが遠回りしてやっと親身になってくれる病院を見つけることが出来ました。
辛い副作用や今後の治療方針など心配や不安という方のためにも今後も私自身が体験した治療体験や病院選びの過程など紹介していきますのでぜひ今後とも参考にしてみてください。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。