ビタミンC誘導体が実は美白などに効果ないとネットなどで言われていますが果たして本当にビタミンC誘導体は効果がないのかコスメコンシェルジュの管理人が教えます。
ビタミンC誘導体は種類や使用方法によって効果が少なくなったり強くなったりと気をつけるべきポイントがあるんです。
ビタミンC誘導体入りの化粧品を使おうと思っているけど、どうやったら効果的な使い方ができるのか知りたいという方は是非参考にしてみてください。
ビタミンC誘導体の種類とは
ビタミンC誘導体と言っても実は種類が結構豊富にあって現在化粧品に使われているだけでも10種類近くあります。
それぞれ特徴や性質が違うので自分に合ったビタミンC誘導体をまずは知ることが大切です。
ビタミンC誘導体の種類
表示成分名 | 別名 | 期待できる効果 | 構造素 |
アスコルビン酸グルコシド | AA-2G | 美白剤 | ビタミンC+糖 |
リン酸アスコルビルMg | VC-PMG,APM | ビタミンC+リン酸Mg | |
アスコルビルリン酸Na | VC-PNA,APS | ビタミンC+リン酸Na | |
アスコルビルエチル | 3-0-エチルアスコルビン酸 | ビタミンC+エチル | |
アスコルビン酸硫酸2Na | VC-SS | ビタミンC+硫酸2Na | |
グリセリルアスコルビン酸 | VC-2G | 美白 | ビタミンC+グリセリン |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | VC-IP | 美白剤 | ビタミンC+イソパルミチン酸 |
ジパルミチン酸アスコルビル | ビタミンCパルミテート | ビタミンC+パルミチン酸 | |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na | APPS | 美白 | リン酸型アルコルビル+パルミチン酸 |
よく化粧品に配合されているビタミンC誘導体だけでもこれだけの種類があって水溶性タイプから脂溶性まで存在します。
ビタミンC自体そもそも不安定で非常に酸化しやすい特徴を持っているのでこれらのビタミンC誘導体を効率よく配合することが化粧品には重要になります。
ビタミンC誘導体の効果と特徴
ビタミンC誘導体はビタミンCをより体に吸収しやすく安定させた成分で美白効果や抗酸化作用が強いことで知られています。
よく敏感肌の方がビタミンC誘導体を含む化粧水を洗顔後に使うことで肌がヒリヒリして痛くなった、などと聞くのはビタミンCが持つ刺激性が関係していると考えられます。
基本的に化粧品に配合されているビタミンC誘導体は肌への影響が出ずらいギリギリの濃度で配合されているので多くの方は刺激を感じないとは思いますが、乾燥が強い方や敏感肌体質の方は使用には注意が必要です。
また、ビタミンC誘導体も安定化されているとはいっても非常に酸化しやすい特徴があるので開封後は密閉した容器で冷蔵庫などで保管するのが望ましいと言われています。
美白効果ないってホント?
インターネットなどの一部でビタミンC誘導体入りの美白化粧品を使っても全然効果ないという口コミなどを見かけますが、実はビタミンC誘導体自体が効果ないのではなく使用方法や製品の特徴をしっかり把握できずに使うことで効果が十分に得られていない事が考えられます。
ビタミンC自体には抗酸化作用があるので肌に高濃度の純粋ビタミンCを与えることができれば確かにすでにあるシミや美白効果が得られると思います。
更に化粧品は肌への影響が緩やかであることが基準の一つにありますので肌につけることで急激に変化を起こすような高濃度を配合することは出来ません。
このことを考慮してもビタミンC誘導体自体が美白に効果ないのではなく配合濃度がもともと低く長期間使用することで徐々に美白効果が得られるというのがビタミンC誘導体入りの化粧品なんです。
市販のビタミンC誘導体入り化粧品を数ヶ月にまたいで使用したり、日の当たるところで出しっぱなしにしているとどんどん効果が得られにくくなるので市販のビタミンC誘導体入り化粧品ではなかなか効果が得られにくいと感じるのです。
ビタミンC誘導体で気をつけたいコト
ビタミンC誘導体入り化粧品を使う際に気をつけたいのが酸化しにくく一般の家庭環境でも効果を持続して得られやすいビタミンC誘導体の種類を選ぶことです。
ビタミンC誘導体の種類をチェック
今回の記事の冒頭で現在化粧品に使用されているビタミンC誘導体の種類と特徴など簡単に紹介しましたがそれを参考に化粧品のパッケージ裏に書かれている成分表をチェックするようにしてください。
配合されているビタミンC誘導体は酸化しやすいタイプなのか、安定性が高いものなのか確認するだけでも開封後の効果の持ちが想像できるので使い方も工夫できます。
よく美白化粧品に配合されているAPPSというビタミンC誘導体はビタミンC誘導体の中でも安定性が低く開封後は変化しやすいのでこのAPPS配合の化粧品は開封後は冷暗所での保管が望ましいです。
製造年月日もチェックしよう
実は化粧品は未開封状態で3年ほど安定した品質が担保されていますが、リアルな話をすると未開封状態でも商品棚の日の当たるところに数ヶ月そのままだったりするとビタミンC誘導体に関してはどんどん鮮度が落ちて行きます。
化粧品の基本的な保管方法は高温多湿、温度変化の激しいところ、直接日光が当たるところを避けて保管することが望ましいとありますが実際の売り場で1つ1つ管理することは難しいのが現状です。
実際に皮膚科などでビタミンC関連のスキンケア用品を処方する時も保管方法や使用期限を指導されるのはそういった理由があるからなんです。
APPS配合のものは色も注意
ビタミンC誘導体は酸化が全くない状態だと無色に近いですが開封して酸化が進むとどんどん黄色味がかった色へ変化します。
なのでAPPS配合の化粧水などで色が黄色っぽかったり、開封後にどんどん変色している場合はビタミンC誘導体が参加している可能性があるので効果も低くなります。
APPS配合の化粧水などの多くは酸化を防ぐために多くはボトルが茶色かったり遮光タイプのボトルになっていることが多いので色や容器のタイプなどを確認することも重要です。
使用直前にビタミンC誘導体を混ぜ込む
実は最近では製造過程でビタミンC誘導体を配合してしまうと配合時がピークで私達の手元に届くまでにどんどん鮮度が低下することが心配されて、使用直前にビタミンC誘導体などを混ぜ込むタイプの化粧水なども販売されています。
実際に私自身が使用したことがあるのは「サイクルプラスエンリッチローション」というものと韓国発のコスメ「ビタブリッドCフェイス」というタイプの化粧品です。
両方共ビタミンC誘導体などを粉末状態の密閉した状態で販売することで購入後に実際に使う時に化粧水などに混ぜて使うことでビタミンC誘導体の効果を高めてくれます。
こうすることで製造後に陳列棚や倉庫にある時間が発生しても実際に使用するときにはビタミンC誘導体が新鮮の状態で使えるというわけです。
ビタミンC誘導体の効果的な使い方
実際に私が使ってきた中で良かったビタミンC誘導体入り化粧品は「ビタブリッドCフェイス」です。
ビタミンCはもともと肌への刺激性がある成分なので濃度が高くなるほど効果が期待できますが肌への刺激も増します。
それを考えると粉末を使用直前に混ぜることでビタミンCの効果が低下せずに使えるのでより鮮度の高い状態でビタミンCを摂りたい方にはオススメです。
粉末をお手持ちのスキンケア用品に混ぜて使うだけなので自分で量も調節できるので肌の調子を見つつ量が調整できるのもかなり良かったです。
ビタミンC誘導体化粧品のまとめ
ビタミンC誘導体が配合されている化粧品を使う時に注意しておきたいのが以下のことです。
・製造年月日が新しいか
・配合されているビタミンC誘導体の種類
・保管には気をつける
・できれば粉末を使用直前に混ぜるタイプがおすすめ
特に美白化粧品に多く含まれているAPPS配合のものは保管や使用期限に注意が必要です。
ビタミンC誘導体で美白効果を得るのは正直短期間では難しく長期的にスキンケアに取り入れることで徐々に効果が出てきます。
美白効果ないと言っている方の多くは使用数ヶ月で断念している方が多いので本当にビタミンC誘導体で美白効果を得たい方は年単位でじっくり使うことをオススメします。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。