入浴剤と言うとシュワシュワと泡を立てる炭酸系入浴剤からとろみがある保湿系入浴剤など種類が色々とありますよね。
普段入浴剤を選ぶ時もスーパーやドラッグストアで売られている入浴剤で安いものを選ぶか、効果のところで自分にあったものを選ぶくらいであまり種類まで気にしていない方が多いと思います。
今回はそんな入浴剤の種類や効果について少し詳しく紹介しようと思います。
入浴剤の特徴や種類などを知ると入浴剤選びが数段楽しくなるので入浴剤好きの方はぜひ参考にしてください。
入浴剤の色々な規則と決まり
入浴剤は実は雑貨屋さんなどで売っているものからドラッグストアで販売している物まで色々な種類があります。
具体的に雑貨屋さんで売っている入浴剤とドラッグストア等で売っている入浴剤の違いとしては医薬用部外品であるかどうかという点が大きく関係しています。
ドラッグストア等で売っているきき湯などの入浴剤は化粧品や医薬部外品を取り締まる医薬品医療機器等法という法律で効能などが制限されています。
雑貨屋さんなどで売られているタイプの入浴剤はそもそも医薬部外品などではないため効能自体を売り文句にすることが出来ません。
つまり入浴剤は肩のこりやしっしんなどへの効果が売りに出来る医薬部外品と、化粧品のような皮膚や毛髪を健やかに保つためのもの、更に雑貨屋さんなどで売られているバスソルトなどがあります。
入浴剤の違い
医薬部外品 | 浴用剤として医薬部外品で許された効能や効果を売りに出来る |
浴用化粧品 | 化粧品で許された効能効果の範囲で表現できる |
それ以外の入浴剤 | 香りや色など効果や効能以外の部分は表現可能 |
※医薬品は別とする
成分などからみる入浴剤の種類
入浴剤には錠剤タイプや顆粒、液状のものまで色々とありますが、ここでは一般的に入浴剤によく使われる成分の特徴別に種類を紹介したいと思います。
スキンケア系入浴料
ドラッグストアなどでもよく見かけるのがこのタイプで肌の潤い保持などを売りにしているものです。
スキンケア系入浴剤には入浴によって肌に与えられた水分を逃さないようにするためのエモリエント効果を持つタイプが多く、そのため細胞間脂質に似た油性成分を配合したものが多いのが特徴です。
最近ではエモリエント成分の他にも水性成分としてアミノ酸などを配合したミノンなどの入浴剤も出てきました。
無機塩類系入浴料
昔からあるタイプの入浴剤のことで温泉成分である硫黄や炭酸塩などが含まれているタイプのものを指します。
無機塩系入浴剤の多くは血行促進効果や皮膚の洗浄効果があるものが多く、肩のこりなどへ効果を持った入浴剤が多いです。
代表的な成分としては炭酸ナトリウム・炭酸カルシウム・硫酸マグネシウム・塩化ナトリウムなどがあります。
市販されている入浴剤で有名なところだと秘湯めぐりなどの各地の温泉をイメージした入浴剤などが当てはまります。
酵素系入浴料
酵素系入浴剤は酵素単体で使われることよりも無機塩タイプの入浴剤などに混ぜて使われている事が多いです。
無機塩系成分によって皮膚の洗浄効果を高めて、更に酵素系成分によって皮膚の表面に付着している垢を取れやすくする効果が得られます。
酵素は水の中では徐々に活性が弱まるため、酵素系の入浴剤は顆粒や錠剤などのタイプが多いのが特徴です。
薬用植物系入浴料
最近増えてきているのが和漢などの植物成分が含まれている薬用植物系入浴剤です。
薬用植物系入浴剤は保湿や血行促進、鎮静など効果が幅広く植物由来の香りによって精神的な作用が期待できることから、美肌やリラックス効果を売りにする入浴剤が増えています。
薬用植物入浴剤の成分として多いのがカミツレ・シャクヤク・ユズなどの植物成分でそれぞれの配合する成分によって色々な効果が期待できます。
清涼系入浴料
夏に多くなるのがこの清涼系入浴剤で入浴後のスッとした清涼感が売りの入浴剤です。
成分としてメントールやミョウバンなどは配合されており、暑い夏場の入浴を快適にしてくれます。
タイプも液状から粉末まで色々なタイプが有り好みに合わせて選べるのが人気です。
乾燥肌や保湿で選ぶならこれ
ここまでで紹介してきた入浴剤の中で乾燥肌や保湿効果重視で選ぶならおすすめはスキンケア系入浴剤か薬用植物系入浴剤です。
どちらも保湿効果が高い成分を配合しているものが多く乾燥の強い磁気などは全身のケアとして活躍します。
更に薬用植物系入浴剤は使用されている植物によってはしっしんやあせもへの効果も期待できるので肌トラブルで悩んでいる方に最適です。
肩のこりや疲労感には
つらい肩のこりや疲労感に対して効果がある入浴剤を選ぶならやはり無機塩系入浴剤がおすすめです。
炭酸系入浴剤もこの分類になるので炭酸による血行促進効果などが期待できます。
炭酸以外にも硫黄などが含まれている本格派入浴剤などもあるので自宅で手軽に湯治気分を味わいたい方にはおすすめです。
入浴剤は種類が豊富
今回紹介した入浴剤の種類はあくまでもほんの僅かで、他にも分類しようと思えば入浴剤の形状や色や香りなど色々な要素で分けることが可能です。
正直入浴剤選びで重要なのは自分が持っているトラブルの解決につながるような効果を持った入浴剤を探すことと、自分の好みに合う香りや色、使用感を見つけることです。
最近ではネットショピングなどでも色々な入浴剤が手軽に変えるようになってきたので以前よりもより選択の幅が広がったと思います。
最近注目されているバスソルト
今までの主力だった無機塩やスキンケア系入浴剤以外に最近注目されているのがその他の入浴剤に分類されるバスソルトです。
海外セレブが愛用している話題になりネットで人気になっているエプソムソルトなど多くのバスソルトが販売されています。
バスソルトはデトックスや発汗を促進する効果があるとして美肌やダイエット中の女性に人気です。
正しバスソルトは医薬部外品の物はほぼないので効能や効果には疑問が残るのも事実です。
まとめ
入浴剤の成分別に見た種類を簡単に紹介しましたが、種類や成分による効果の違いを知っておくことで入浴剤選びの幅が広がります。
最後に今回紹介した入浴剤の種類や特徴などをまとめて終わりたいと思います。
※スマホの方は横にすると見やすくなります。
種類 | 成分 | 入浴剤 |
スキンケア系 | 液状ラノリン、ホホバ油、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、ハチミツ、ポリエチレングリコール、コメ胚芽油 | ミノン・アユーラ・ウルモア・プレミアムバスクリン など |
無機塩類系 | 炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、セスキ炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム(食塩)、塩化カリウム、硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸マグネシウム、メタケイ酸ナトリウム | 秘湯めぐり・湯の素・きき湯・バブ・温浴 など |
酵素系 | パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素 | 1961ガールセン・酵素革命スリムスパ など |
薬用植物系 | ウイキョウ、オウゴン、オウバク、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウキ、トウヒ、トウガラシ、ニンジン、ユズ、ヨモギ、ボウフウ、ハッカ葉、ショウキョウ、甘草、ケイヒ | 薬泉・ポール・シェリー・ツムラくすり湯 など |
清涼系 | ミョウバン、メントール | きき湯COOL・バスクリン など |
参考:日本浴用剤工業会
以上のように入浴剤は主成分によって大きく5つほどに分かれている事が多いので入浴剤を選ぶ際に配合成分などをみることで、その入浴剤がどんな効果が期待できるか大体わかります。
自分に合った入浴剤選びをするためにも入浴剤の種類や成分を知っておくと損をしないで入浴剤を選べるようになるので、入浴剤好きの方は是非参考にしてください。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。