朝起きて顔が突っ張ると思ったら出来ている乾燥小じわ…乾燥小じわができるとファンデーションは入り込むし化粧ノリが悪くなるしで良いことがありません。
そんな悩ましい乾燥小じわの原因を徹底解説します!
医療従事者としての知識とコスメコンシェルジュとしての美容知識をまとめた乾燥小じわの原因を解説した記事になります。
乾燥小じわで悩んでいる方は是非対策の参考にしてください。
皮膚の構造と乾燥小じわの仕組みについて
乾燥小じわができる原因を知るには皮膚の構造を少しばかり知っておく必要があるので皮膚の造りをみていきましょう。
皮膚の構造は3構造
私達の皮膚は大きく分けて3つの層に分かれて出来ています。
目で見える部分の表皮(約0.2mm)、真皮(約1.8mm)、皮下組織の3つの層が重なって皮膚を作っています。
ほうれい線や深い年齢ジワは真皮まで深く溝ができている状態なのでスキンケアだけで改善するのは難しいと言われています。
逆に乾燥による小じわは表皮のみの変化なので比較的スキンケアでも十分改善効果が期待できます。
表皮は約0.2mm程度しか無いため刺激や摩擦によって非常に傷つきやすいため、乾燥が強まる冬には保湿と保護効果があるスキンケアの導入が必要になってきます。
表皮は4層から構成されている
肌の表面を覆う表皮は実は4つの層から出来ていて、この4つの層の中で肌の潤いやバリア機能など色々な役割を担っています。
表面である角層はバリア機能重視
表皮の一番外側、つまり表面に位置している層はみなさんもよく耳にする角層となっています。
このバリア機能が紫外線や刺激により崩れてしまうとどれだけ肌へ潤いを与えてもフタが出来ずにどんどん蒸発してしまい乾燥小じわの原因となります。
2層目の顆粒層
角層のすぐ下に位置する顆粒層はこの顆粒層は顆粒細胞という細胞がいる部分でターンオーバーによって角層へと進みます。
その為顆粒細胞がターンオーバーによって角層へ進出していかなくなると角層で活躍するはずのNMFが不足して潤い不足のカラカラ肌へと変化しやすくなるのです。
3層目の有棘層は栄養を受け取る
更に真皮の方へ進むと3層目の有棘層という部分が出てきます。
表皮の1層目、2層目はダイレクトに乾燥小じわを起こす原因とつながっていましたが、3層目まで深くなると今度は根本的な細胞を維持するための栄養補給部分になります。
有棘層はリンパ管や真皮内の血管を通し酸素や栄養を受け取ります、この受け取った栄養により顆粒細胞のもととなるタンパク質を合成したりするため皮膚の素を作っている部分とも言えるでしょう。
4層目の基底層はメラノサイトがいっぱい
表皮の一番深部である基底層は基底細胞という細胞がみっちり並んでいて、新しい角化細胞を生み出している部分です。
この紫外線から真皮細胞を守るため活躍するのがシミの原因でも知られるメラノサイトです。
メラノサイトは紫外線が肌の奥まで通過してくるとそれ以上奥まで通れないようにするためにメラニン色素を合成して黒く変わります。
この黒く紫外線のダメージを吸収した皮膚細胞がターンオーバーによって排出されずに残ったのがシミです。
シミは紫外線から細胞をも守ろうとした証拠でもあるんですね。
乾燥小じわが細かく見える理由
乾燥小じわといったらいわゆるちりめんじわなんて呼ばれる細かなシワが特徴的ですよね。
なぜ乾燥による小じわは大きく深いシワではなく小じわとして出来やすいのかと言うと表皮の構造の1つである皮溝(ひこう)という細かな溝が関係しています。
よくコスメカウンターなどに行くと肌質チェックをしてくれると思いますが、その時に見える細かな網目状の溝が皮溝です。
キメが整ったピチピチの肌はこの皮溝の幅が狭く、浅くもなく深くもない丁度いい深さを保っています。
しかし乾燥やダメージによってこの皮溝が乱れると目視でも分かるくらいに皮溝が目立ち始めて乾燥小じわとして肌表面に出てくるのです。
乾燥小じわが起きる5つの原因
乾燥小じわが増えてしまう原因は一つではありません。
もちろん年齢によって乾燥小じわができやすくなるのですが、それ以外にも日常生活の中にたくさんの原因が潜んでいます。
どれか一つが原因というよりは色々な要素が絡み合って乾燥小じわができてしまうケースが多いので、まずは原因となる要素をチェックして改善策を考えて行きましょう。
原因その1…加齢による肌水分量の減少
人は誰でも年をとりますが、年をとると肌の水分量が減ってきます。
すると化粧水や美容液などで保湿をしているつもりでも、肌の水分量そのものが増えないので時間が立つとすぐに乾燥しやすくなります。
乾燥小じわを改善するためには少しでも肌水分量の低下をカバーするために保湿は徹底的に行うのが大切です。
原因その2…紫外線によるダメージ
乾燥小じわを引き起こす原因の1つに紫外線による肌細胞へのダメージがあります。
詳しい肌の働きについては後述する肌の構造を読んでもらうと分かりますが、肌細胞が紫外線を浴びることで細胞の中へダメージが蓄積されます。
肌細胞がダメージを負って正しい働きをしなくなると本来あるはずの肌表面のバリア機能などが破綻して潤いを維持できなくなります。
日やけまでいかなくても毎日紫外線を浴び続けることで表皮内の細胞は紫外線によるダメージを蓄積し、それらが積もり積もって冬場の乾燥がきっかけに表皮のトラブルとして露出してきます。
紫外線によってダメージを受けた肌は早い内にスキンケアを行うことで乾燥小じわになることを防げるので夏の間はもちろんですが、夏の終わりからは保湿に重点を置いた労るスキンケアが大切になります。
お仕事などで外出が多い人は紫外線の影響も疑ってみましょう。
原因その3…セラミドやバリア機能の低下
最初に表皮の構造の話をしましたが表皮の1層目は乾燥小じわにダイレクトに関係しています。
表皮の1層目がしっかり働いていれば乾燥によって小じわができることはありません。
なぜセラミドやバリア機能が低下するかというと強く擦ったりする物理的な摩擦や、紫外線・乾燥など色々と原因はありますが多くは年齢による変化が大きいと考えられます。
成分の生成が少なくなったままだと表皮部分に届くはずの成分が不足してしまい外部からの刺激から肌を守れなくなります。
その結果肌内部の潤いが逃げてしまい乾燥が進み乾燥小じわを引き起こします。
その為30代に入ってからはサプリやスキンケア化粧品などで不足しがちなセラミドなどの美容成分を補って上げる必要があるのです。
原因その4…生活環境の湿度の影響
普段あなたが生活をしている環境は湿度何%くらいですか?
冬場になると仕事場などは業務用の暖房をかけたりするので暖房の近くにいるとビックリするほど肌がカサカサになります。
乾燥小じわを起こさないお肌にとって快適な湿度は60%前後と言われており、冬場の多くの環境が50%以下と言われていることを考えるとかなり維持しにくい湿度といえるでしょう。
自宅であれば美容用スチーマーを当てたり、保湿パックをお風呂でするなど保湿に特化したケアを取り入れる必要があります。
原因その5…オイルクレンジングによるトラブル
実はオイルクレンジングはクレンジングの中で1番メイクや皮脂汚れを落とす力を持っている反面、乾燥の強い時期に使うと洗浄力が強すぎて乾燥肌の原因となります。
特に液体状のオイルクレンジングはサッパリメイク汚れが落ちる分、本来必要な皮脂も全て洗い流してしまい洗顔後のツッパリ感の原因にもなります。
冬場など乾燥が強い時期はアイメイクのみオイルクレンジングにして他の部分は洗浄力が低めのジェルやクリームタイプに変えると良いでしょう。
乾燥小じわを改善するのは
乾燥小じわができる原因が分かったところで、乾燥小じわを防ぐ方法をチェックしていきましょう。
自宅の湿度を常に適切に保つ
湿度が高すぎると汗や皮脂分泌によって肌の乾燥を招いてしまいますし、湿度が低すぎるとそれも肌の乾燥の原因になります。
乾燥小じわを改善させるための前提条件として、まずは室内の湿度を適切にキープすることを意識するのが重要になります。
うちの場合はい加湿器も除湿機もそれぞれ2台ずつ用意していて、その季節に合わせて使い分けながら湿度をキープしています。
春とか秋などの季節だったら何もしなくてもちょうどいい湿度なので、そういう時は空気清浄機としてのみ使います。
電気代は多少かかったり、定期的にメンテナンスが必要なので手間はかかりますが肌の潤いを損なわないようにするためには湿度管理も重要な要素の一つです。
潤いとバリア機能強化が必須
乾燥小じわは文字のごとく乾燥によってできる細かなシワですので、潤いをしっかり与える事が必要です。
乾燥小じわができる原因でも触れましたが年齢とともに表皮が持つバリア機能は低下します。
このバリア機能を補ってくれるようなスキンケアクリームを使うことで与えた潤いを逃さずにしっかり乾燥小じわ対策が可能になります。
30代以降の女性はサプリで強化
30代を過ぎると残念ながら肌の細胞の生成能力もだんだんと低下していきます。
肌の細胞のもととなる栄養素が足りなく慣れば必然的に肌の弾力や潤い保持機能は低下してヨボヨボの乾燥肌へ一直線です。
そんな悲しい末路を避けるために30代以降の女性にオススメしたいのがプラセンタサプリです。
プラセンタサプリは美肌やエイジング効果はもちろん女性にとって嬉しい効果が一杯入っているので早めの美肌対策としてはおすすめです。
実際に美容家の方や美魔女と言われている年齢を重ねても美しい女子の方たちは早くからプラセンタサプリや注射を始めている方が多いです。
管理人も20種類近くのプラセンタサプリを使用してきて実際に効果が実感できたサプリをまとめたランキングなども作りましたので参考にしてください。
乾燥小じわの原因まとめ
・紫外線によるダメージ
・生活環境の低湿度
・表皮のバリア機能の破綻
・お手入れ不足による肌の乾燥
乾燥小じわの原因は表皮の状態が乱れることによって起きている場合が多数です。
表皮が乱れるとキメも乱れて見た目にも影響が出てきます。
乾燥小じわの原因を根本から改善するには肌のバリア機能を整えるような、効能評価試験をクリアした乾燥による小じわ対策に特化したスキンケアがおすすめです。
乾燥小じわを放置しておくといつの間にか真皮まで届くような深いシワに発展していたなんてこともありますので、乾燥小じわは放置せずに気づいたらスグにスキンケアやサプリで対策するようにしましょう。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。