普通に洗顔をしているつもりなのに日に日に毛穴の詰まりを感じてすごく不快…そんな悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この毛穴に詰まっているものの正体は角栓というもので、どの年代の女性でも少なからず存在しているものです。
特に鼻などにはブツブツ感を感じて「いちご鼻」なんて呼ばれる状態になった事がある人ならすぐにわかると思います。30代以降は特にこの角栓が目立ちやすいお年頃で、ファンデーションを重ね塗りしても凹凸が見えてしまい、非常に厄介な存在になってきます。
厚めの化粧でも隠しきれないほど毛穴のつまりが悪化しているならなるべく早い段階で対策をしていく必要があります。
毛穴に綿棒などを直接使って取り除くこともできますが、それよりもそもそも角栓が発生しないように予防することのほうが重要です。角栓ができては取り除きというのを繰り返していると肌にも負担がかかりますし、時間と手間もかかって無駄が多いからです。
毛穴のつまりを起こす「角栓」とは
角栓と言うのは本来は肌からはがれ落ちるべき角質が落ちきれずに垢となり、長く肌に居座って皮脂などとも混ざりあった後に毛穴に残る汚れです。
一言で簡単に言うなら皮脂と角質が混ざった物質といった所でしょうか。
自分ではあまり気づかないかもしれませんが、人の肌は体内の器官と同じように新陳代謝を繰り返しており、本来だったら古い角質が落ちて新しい肌に生まれ変わるべきなのです。
しかし、様々な要因が重なった結果として新しい肌が生まれるのが遅くなったり、古い角質が残り続けてしまうと角栓が顔の毛穴に増えて目立つようになってしまいます。
毛穴が角栓のせいで詰まって毎日のように洗顔をしても良くならない…と悩む人もいれば、特別なケアはしていないのに角栓が少なくてツルツルの人もいるので世の中の不公平さを感じてしまいそうですね。
ただ、角栓ができる本当の原因を理解しておけば誰でも毛穴のつまりの少ない美肌を目指すことはできます。
角栓がたまる原因
まずはなぜ知らない間に角栓が溜まって毛穴が詰まるような状態になっているのかという原因から見ていきましょう。
皮脂が多い
角栓は皮脂と角質が混ざったものとお伝えしましたが、肌質で言う所の「オイリー肌」とか「脂性肌」にあたる人は肌質的に皮脂分泌量が多いので角栓がどうしても溜まりやすい傾向にあります。
また、皮脂だけではなく肌に油脂が多いと油脂が皮脂・角質と結合した時に酸化する影響で角栓が作られてしまいます。
皮脂が少なすぎると肌を守る事ができずに肌トラブルが増加する原因となるので、過度に皮脂を取り除く事はおすすめできません。
乾燥している
皮脂が多いという理由とは真逆にありそうに見えますが、乾燥も毛穴をつまりやすくする原因となっています。実は乾燥肌は水分が足りていないだけで皮脂はたくさん分泌されている状態でもあります。
乾燥が激しくなってくると皮膚そのものがガサガサになったり、ハリがなくなって硬くなります。皮膚が硬いと毛穴が伸縮しにくくなるため毛穴づまりを起こす原因になります。
鏡を見た時に角栓ができやすい場所はだいたい鼻の周辺とか口元など似通ってくるのは顔の部位の中でも乾燥が激しい部位だからです。
ファンデーション汚れが残っている
毎日丁寧にクレンジングをして化粧は落としきっていると思っていても、頑固なファンデーション汚れが落ちきらずに残留してしまう事があります。化粧品の残りカスは時間が経過するごとに酸化して毛穴を塞ぎます。
年齢肌になってくると化粧品の残りと古くなった角質が合体してさらに落ちづらくなるので、それが毛穴に詰まってしまう場合もあります。
特に油分の多い化粧品などを普段から愛用している場合はそれが原因の場合もあるので使っている化粧品を変えることも考える必要があります。
肌のターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーという言葉は雑誌やメディアなどで目にする機会が多いと思いますが、角栓による毛穴のつまりはまさにこにターンオーバーの乱れが原因の可能性があります。
ターンオーバーと言うのは肌表皮の新陳代謝のことです。正常な人だと新しい細胞が生まれてから古い細胞がはがれ落ちるまでに約28日周期でターンオーバーが行なわれています。
しかしこの肌ターンオーバーの周期が乱れると肌の生まれ変わりが遅くなるため古い角質が長く残り続けることになります。
- 加齢
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 過度なピーリング
- 合成界面活性剤が含まれるメイク落ちし
- 過度な洗顔
- 睡眠不足
- 女性ホルモンバランスの乱れ
これらは一部に過ぎませんが、肌のターンオーバーを乱してしまう原因と言われる要素です。どうしても加齢の影響は出てくるものですが、それ以外の要素などが重なってくると年齢的に問題がないはずなのに角栓ができやすくなることもあるので注意しておきたい所ですね。
角栓をとって毛穴の詰まりを解消する方法
美容オイル+綿棒でとる
角栓を簡単に除去する方法として綿棒を使った方法をもよく紹介されています。
やり方はいたってシンプルで、美容オイルなどを毛穴に角栓が詰まっている部分に塗って、綿棒で転がしてマッサージをするだけです。
とても簡単なので誰でもできますが、取ってもまた数日で角栓ができはじめるので原因からの解消とは言えません。
その場限りの対策としては有効ですが、理想は角栓ができないように予防することです
酵素洗顔
酵素洗顔は毛穴の詰まりをケアするお手入れ方法としては一般的な方法です。
ようは酵素が配合された洗顔料を使って優しく洗い流せばいいのです。
この際に役立つ成分としてはパパイン酵素やパイン酵素などが有名です。これらの成分でタンパク質の詰まった古い角質を綺麗に落とす事ができます。
蒸しタオルを使った毛穴ケア
お風呂は毎日入ると思いますが、毛穴のつまりが気になる時はぜひ蒸しタオルを使ったケアを行ってみましょう。タオルを水につけて少し絞り、電子レンジでチンするだけで自宅でも簡単に蒸しタオルを作ることができます。
蒸しタオルが丁度良い温度になったら、顔全体を覆うように載せて5分から10分くらい待ちます。ややタオルが冷たくなった頃には毛穴が柔らかくなって皮脂汚れなどが浮き出てきます。
それから洗顔を行えば刺激に頼らず毛穴の詰まりをとることができるはずです。
毛穴に最適な洗顔料を使う
メイク汚れをしっかり落としながらも毛穴のつまりを綺麗にとっていくには洗顔料選びは非常に重要です。
洗浄力が強ければそれで良いというわけではないので、ドラッグストアなどで安易に安いクレンジング剤などを購入するのはおすすめできません。
理想はやはり毛穴の汚れを落としながらも潤いを与えて美容成分を吸収させることができる洗顔料を選ぶことです。もちろん洗顔の後は保湿も行う必要がありますが、使った後に肌が潤ってキメが整う洗顔料が理想的ですね。
どうしても普通の洗顔料だと洗顔した後に肌がアルカリ性に傾いてしまい、ニキビやアトピー肌などを悪化させるアクネ菌の繁殖を招きます。なので、洗顔後も肌に必要な水分や油分を損なうことなく弱酸性に保てる洗顔料を選ぶようにするのが良いでしょう。
クレンジングは正しい方法で行う
女性なら少なくとも外出をする日は帰宅してからクレンジングをすると思いますが、その時のやり方や順序などは何を参考に行っていますでしょうか。間違えたクレンジング方法は肌に刺激を与えてバリア機能を落とすこともあるので自分のやり方が間違ってないか確認してみて下さい。
①必ずクレンジングの前に手を清潔に
いきなりクレンジング剤を手につけて泡だてて、そのまま顔に塗りながら洗顔をしては行けません。
汚れていないと思っても手には雑菌がたくさん住みついているので、先に手をハンドソープなどで洗って清潔にしてからクレンジングを行う必要があります。
汚れた手でそのままクレンジングすると雑菌が顔にまで付着してしまうため、肌荒れの原因になります。
②クレンジング剤の使用量は守る
クレンジング剤を使う時は量が少なすぎると泡立ちが弱くて十分に洗い流せませんし、多すぎると必要な皮脂まで落としてしまいます。
パッケージの裏などを見れば1回でワンプッシュとかツープッシュとか必要量が記載されているのでそこを確認してから使いましょう。
③強くゴシゴシしない
クレンジング剤で洗顔する時はなるべく力は入れずに優しく汚れを落とすようにしましょう。
ゴシゴシと力を入れてこすると摩擦が肌に対する刺激となって乾燥や肌荒れを起こす場合があります。
とくに角質層に関しては0.02mmくらいしか厚さがないので、力を入れすぎたクレンジングだとすぐにダメージを受けます。ふわふわっと優しくなじませるのが一番です。
④洗い流すときはぬるま湯で
クレンジングで泡を馴染ませたら、肌に刺激が少ないぬるま湯で洗い流しましょう。
冷たすぎても熱すぎても肌に刺激を与えてしまうので、洗顔した後に赤ら顔になってしまいます。
ちょっと「ぬるいな…」と感じるくらいの温度が顔には適した温度なので、30℃前後くらいの温度に調整して泡を落としていくといいですね。
やってはいけない「NG」の角栓対策
爪やピンセットで角栓を抜く
目で見えるくらいに角栓が大きい時は爪でニュルッと押し出して除去したり、ピンセットなどでつまんで取り除きたくなるかもしれません。
ただそれは、痒いから肌を掻いて炎症するのと一緒で、刺激が強く肌荒れの原因になってしまうので辞めておきましょう。ニュルッと角栓が取れるとその時は気持ちいいので癖になってしまいます。
繰り返すほど肌には負担になるので良いことがありません。
毛穴パックを使う
鼻の毛穴が詰まっている場合は小鼻の角栓ケアように作られた毛穴パックを使ってみるというのも手です。使ったことがある人はわかると思いますが、一気にゴッソリ角栓が摂れるので気持ちいいですよね。
ただ皮膚に刺激が強いので使い方に注意しないと肌荒れの原因となったり、皮脂ごと剥がれたりすることがあるので敏感肌の方は辞めたほうが良いです。
さらに、毛穴パックを使った後は保湿化粧品でしっかりケアしておかないと乾燥が悪化する点も忘れてはいけません。
角栓づまりを予防する方法
角栓づまりを本当の意味で改善していくにはただゴシゴシと力強く洗ったり、洗浄力が強すぎる洗顔料でメイクを落とせばいいというわけではありません。
角質除去を促進する成分が多く含まれる洗顔料などスキンケア用品は本来は必要な分の皮脂まで落としてしまうので肌のターンオーバーを早めてしまう事になります。
繰り返さないためには原因に沿って予防する姿勢も必須といえます。
ビタミンC誘導体入りの化粧水を使う
ビタミンC誘導体(APPS)という成分は毛穴の凸凹した感じやたるみにも効果的ですし、抗酸化作用が強いのでメラニン色素の抑制などの働きが期待できます。
浸透力が高いので素早く毛穴ケアに対する効果も発揮されますし、大人ニキビやシミ予防などにも使えます。
当サイト編集部が厳選して選んだビタミンC誘導体化粧水のランキングを参考に日頃から使うスキンケア用品の一つとして選んでみるのも良いですね。
プラセンタでインナーケア
美容やエイジングケアに興味がある女性はプラセンタの存在も知っていると思いますが、プラセンタに含まれる成長因子は細胞に直接働きかけて肌のターンオーバーを促進させることができます。
毛穴づまりの原因の一つに肌のターンオーバーが乱れる事があると紹介しましたが、プラセンタをサプリなどから摂取することでターンオーバーの促進が可能になるため毛穴の色素沈着や角質溜まりを予防できます。
プラセンタを摂り入れるには美容皮膚科などで行なわれているプラセンタ注射か、自宅でも手軽に飲めるプラセンタサプリを使うという手段があります。前者は保険適用外なので高額ですし、副作用などリスクが伴うことが有ります。
しかしプラセンタサプリの場合は健康食品の一環として使っていく事ができるので、副作用もなく内側からの毛穴ケアに効果的です。
プラセンタの効果は毛穴だけではなく美容面全般に効果的なのでエイジングケアを行っていきたい女性にも適しています。当サイトでもプラセンタサプリに関しては徹底した調査を進めており、比較結果をランキング形式でまとめているので参考にしてみて下さい。
徹底した保湿ケア
乾燥肌は毛穴の汚れを溜め込む原因になってくるので、日頃から徹底した保湿ケアを行う姿勢も大切です。
保湿のしすぎは毛穴開きの原因になるので逆効果と言われますが、乾燥しやすい肌質なのに保湿をサボるのは厳禁です。
外部刺激から肌を守りつつも肌の潤いを適度にキープしてくれる保湿化粧品を選んで、1日に2回か3回くらい塗りながら肌のバリア機能を高めていくのが良いでしょう。
高額な化粧品を選ばないといけないわけではないですし、最近ではオールインワンの保湿化粧品などでも美容成分が豊富で優秀なものが増えているので、プチプラを卒業した後にもう一歩進んだ保湿化粧品を普段使いしていくのが理想です。
毛穴専用のスキンケア用品を使う
毛穴のつまり以外にも黒ずみやたるみなどのトラブルが絶えない場合は毛穴ケアに特化したスキンケア用品を使うのも効果的です。
保湿に特化した化粧品でももちろんOKですが、毛穴専用だとより短期間で毛穴に対する効果を実感できます。
楽をしてオールインワンで済ませるのは気が引けるし、本格的な毛穴ケアを行って毛穴で悩むことを今後なくしていきたいという場合などはやや高額な商品が多いものの毛穴専用の化粧品を使ってみるのもいいですね。
まとめ
毛穴のつまりは放っておくとその周辺が赤く炎症してきたり、酸化して黄ばんだり黒ずむこともあるので非常に不快です。
下手したら遠くから見ても毛穴の汚れがバレちゃうくらい悪化することもあるので、大事にならない間にケアしていきたい所です。
最初のうちはメイクでごまかせるかもしれませんが、スッピンだとモロにバレます。そのうちメイクをしても隠しきれないくらいに詰まりが酷くなることもあるので肌質から改善するくらいの意気込みでケアをしていくことをおすすめします。
女性ホルモンの神様編集部です!美容・ダイエット・サプリ系の記事を主に担当しています。最近はメイク系YouTuberの動画を見るのが趣味です。細心の注意を払って正しい美容知識をお届けできるようにしています。またすべての記事はコスメコンシェルジュ・美容家のYURIEさんの監修も入っています。