日焼け止めに書かれているSPFとPAの違いとは

日焼け止めに書かれているSPFPAという表示。違いを知らない方や、数字や+が多いほど日焼け止め効果が高いって思っているだけの方結構います。

実はSPFとPAの表記の意味をもっと深く知ることによってその時その時に合わせて最適な日焼け止めを選ぶことができるようになります。

今回は知っているようで知らなかったSPFとPAの違いなどについてまとめました。

SPFとはそもそも何か


SPFとはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)を短くしたもので、紫外線防御指数と言われています。

一般的にSPFは紫外線の中に含まれているUV‐Bによる肌への影響を抑え込むことができる時間を現しています。

例 SPF35の場合
SPFは紫外線への効果が20分/単位となっているので効果が期待できる時間を計算すると…20分×35=700分(約11時間)となります。

つまりSPF35の日焼け止めは塗ってから約11時間はUV‐Bによって引き起こされる肌が赤くなる現象を抑え込んでくれる効果が期待できるというわけです。

SPFは肌が真っ赤に日焼けした状態(サンバーン)を防ぐために用いられる指標ですが、実際にはサンバーンはUV‐Bの影響だけではなく2~3割程度UV‐Aによる影響も関係していると言われているのでSPFだけの日焼け止めでは完璧にサンバーン状態を防ぐことはできないと考えられます。

SPFとは

  • UV-Bによる影響を防ぐ指標
  • 肌が赤くなるサンバーンを防ぐ
  • 単位当たり20分の効果

PA(Protection Grade of UVA)とは

PAとはタイトルに書かれているようにUV‐A防御に関する指数を示したものです。

先ほどSPFについてまとめた部分でUV-Bを防御するだけでは日焼けは防げないと書きましたよね。

そのSPFで防ぎきれないUV‐Aから肌を守るのがPAの役割です。

PAの防御指数について
PA+ ⇒効果あり
PA++ ⇒かなり効果がある
PA+++ ⇒非常に効果がある
PA++++ ⇒効果が極めて高い

PAの表記に関して大雑把に言うと上記のような感じになります、厳密にはUVAPF(UVA Protection Factor of a product)という値を算出することでPAの効果について表せるようになります。

本来はPA+はUVAPF2 以上 4 未満 と規定されていてその間の範囲のUV‐Aに対して効果が発揮されます。

UVAPFは日焼け止めを規定値塗った皮膚と、塗っていない皮膚にUV‐Aを照射したときの肌が黒化した最小UV-A量の比です。

つまりPAの+が大きいほどUV‐Aに対する防御効果は高いといえます。

PAとは

  • UV-Aによる影響を防ぐ指標
  • 日焼けによって起きる肌の黒化を防ぐ
  • +が多いほど効果が強い

SPFとPA一緒に記載されている理由

10年くらい前はSPFとPAの記載も今のように大々的に書かれていなかったような気がしますよね…。

実はそもそもSPFとPAは両方記載するべきであると日本化粧品工業連合会の取り決めで決められた経緯があります。

SPFのところでも少しふれたように日焼けによるサンバーン(皮膚が赤くなる現象)はUV- BだけではなくUV-Bの影響も関係しています。

管理人
そのためSPFやPAのどちらかだけの効果を持った日焼け止めでは紫外線による肌への影響を十分に防げないと考えられます。

 

以上より、紫外線UV-AとUV-Bそれぞれに対して肌を守る効果があるSPFとPAの表示が取り決められました。

UV-AとUV-Bの肌への影響

日焼け関連の話をすると必ず登場するのがUV‐AとUV-Bですよね。

UV-Aは波長が320~400nmと言われており、UV-Bの波長は280~320nmと言われています。

この波長が短いほど持っているエネルギーが強くなるため、肌などに当たった時により細胞などに影響を与えます。

UV-AとUV-Bを比較するとUV-Aのほうが波長が大きいため、肌に当たることで起こす日焼けに関してはUV-Bのほうが強力だとわかります。

UV-AとUV-Bの日焼けに関する影響度を比較するとその差は約600~1000倍ほどUV-Bのほうが強いと言われています。

UV-Bは主に肌表面近くで肌へ影響を起こすためUV-Bを浴びることで肌が真っ赤に焼けるサンバーン状態になったり、肌細胞内ではUV-Bは肌細胞の核内のDNAを傷つけることで肌老化などの原因も引き起こします。

UV-AはUV-Bよりも肌の奥まで透過していき、肌細胞内のいたるところに吸収され、活性酸素を作り出し細胞のいたるところに酸化による損傷を引き起こします。

このため肌を守るためにはUV-AとUV-B両方をしっかりと防御する必要があります。

紫外線による光老化の影響とは

そもそも年齢とともにどうしても肌の老化は起きるのだから紫外線に当たっても当たらなくても関係ないのでは?と思っている方もいると思います。

実は紫外線を浴びることによって起きた光老化と通常の肌老化には決定して違い点があります。

光老化による肌の変化は肌表面が硬くなり色も黒っぽく変化します、これは紫外線によって肌が黒化したことによるものと、肌内部にある柔軟性やハリを維持する弾性繊維が紫外線によって破壊されることで起きます。

ただ年齢による肌老化だけだとここまで肌が硬くなりゴワゴワと変化することほとんどなく、見た目にも大きな影響を与えます。

紫外線による光老化が進むと肌表面の弾性繊維が破壊されて柔軟性やハリが失われるため、深いシワやたるみの原因となります。

自黒な人は日焼けしにくいってホントか

色白の人はちょっと日に当たっただけでも肌が赤くなったりして大変なイメージがありますよね。

管理人
この肌が黒い人、白い人で日焼けの影響が違ってくるのかという問題、実は違ってきます。

 

ここでいう肌が黒い白いは日本人同士の自黒とか色白のレベルではなく、白人・黒人・黄色人などの人種による大きな変化です。

そもそも肌の色はメラニン色素をどれくらい持っているかで変わると言われています。

黒人は昔から紫外線の強い地域に住んでいたことから独自の進化をたどって紫外線の影響に強いメラニン色素を豊富に持った黒い肌色に進化しました。

逆に白人は紫外線の影響が少ない地域に住んでいたことでメラニン色素を持っている量が少ないため、紫外線の影響を受けやすい傾向にあります。

私たち黄色人種と言われる中間の層はメラニン色素は適度に持っているものも、長時間紫外線を浴びると肌へ影響を起こします。

この違いから、黒人は基本的には日焼けしにくく、白人はちょっとした日差しでも紫外線の影響を受けやすいと言われています。

この肌の色による紫外線の影響の違いはフォトスキンタイプという分類で分けられていて、皮膚がんの発生しやすさなどを見るときに使われます。

肌を紫外線から守るには

SPFとPAの違いや日焼け止めの重要さについては大体わかったところで、実際に紫外線から肌を守るためにはどの方法が良いのか対策別にまとめてみました。

塗る日焼け止めによる対策

ポイント

  • 手軽に購入できる
  • 価格が安いものもある
  • 紫外線に対する予防強度が幅広い
  • 肌に負担がかかる
  • 肌荒れのリスクがある
  • 目や頭皮など全身の予防は不可能

塗る日焼け止めはSPFとPAの強度が弱めのデイリー向きからアウトドアなどに向いた強めのタイプまで幅広いのが特徴です。

さらにドラッグストアやコンビニでも買えるので手軽さとものによっては500円以下で買えるものもあるので選択肢が多いのが魅力です。

欠点としては紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などの肌の負担となる成分が多く配合されているため常用したり、長時間つけることで肌荒れなどを起こす可能性が高まります。

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2018.02.23

衣類による対策

ポイント

  • 日傘など邪魔になる
  • ファッションを損なう
  • 暑くなる
  • 全身の防御は難しい
  • 替えを買うのにお金がかかる

日焼け止め対策で使われるのが日焼け止めのほかに日焼け防止専用のアームカバーや帽子などを使用する方法です。

衣類による紫外線防止は夏場だと暑く感じたり、替え用にいくつか購入する必要があります。

さらに全身の日焼け止めをしようとするとかなり怪しげな出で立ちになってしまうのでファッションの面からも使いにくいデメリットがあります。

日傘程度であれば使えますが荷物になったり、人ごみの中では使用できないので紫外線対策としては完ぺきとは言えないでしょう。

飲む日焼け止めによる対策

ポイント

  • ネット通販が多い
  • 飲むだけで全身の日焼け予防ができる
  • 毎日飲まないといけない
  • 実感につながりにくい
  • 種類によっては瞳を守るタイプもある
  • 手軽で肌荒れなどしない

ここ数年で流行っている飲む日焼け止めでの対策は飲むだけで全身の日焼け止め効果が得られるのが最大のメリットです。

ニュートロックスサン配合の正規品はネット通販限定での販売のものが多く手軽さでいうとちょっと面倒ですが、1度購入すると定期購入などもできるので最初だけ手間がかかります。

最近ではルテインを配合しているものなど瞳を紫外線から守るタイプのまさに全身の日焼け止め効果がある飲む日焼け止めも出ているので、瞳の色素が薄い方などは眼病予防のためにもおすすめです。

SPFとPAの違いまとめ

SPFとは PAとは
  • UV-Bによる影響を防ぐ指標
  • 肌が赤くなるサンバーンを防ぐ
  • 単位当たり20分の効果
  • UV-Aによる影響を防ぐ指標
  • 日焼けによって起きる肌の黒化を防ぐ
  • +が多いほど効果が強い

 

SPFとPAは日焼け止めのUV-AとUV-Bそれぞれに対する日焼け予防効果を現した指標のことでした。

どちらか一方だけでは紫外線による肌への影響は防ぎきれないためSPFとPAは必ず両方入っているものが日本では主流です。

デイリー用にはSPF20前後とPA++前後のものが紫外線防御効果もありつつ、肌への負担も抑えられるのでお勧めです。

塗る日焼け止めだとどうしても汗や衣類の摩擦によって部分的に日焼け止めが剥げてしまったりして、完全に紫外線の影響をカットすることは難しいので、本気で紫外線予防をしたい方は飲む日焼け止めの利用がおすすめです。

参考:皮膚科Q&A 

コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。

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