大気汚染が起こす人体への影響を簡単解説

ここ数年でPM2.1などの大気汚染物質の人体への影響が心配されるようになってきました。

今回はいろいろな場面で心配されるようになってきた大気汚染の人体への影響について簡単に解説していきたいと思います。

大気汚染物質とは


大気汚染物質とは工場や車の排気ガスなど産業などによって大気中に放出された汚染物質のことです。

最初は工場地帯などのごく一部で問題となっていたものが、気流や海流など自然の力に乗って広範囲に広がり最近では大気汚染物質による人体への影響が心配されるようになりました。

大気汚染物質は人間だけではなく地球上に生息している生き物に対して影響を与えるため、植物や動物の生態系を壊す要因としても問題となっています。

大気汚染物質の種類

現在日本の法律である「大気汚染防止法」で定められている大気汚染物質は40種類以上あります。

大気汚染防止法規制対象物質一覧

規制物質 発生形態 発生施設 規制基準の設定方法 規制措置等
ばい煙 硫黄酸化物(SOx) 物の燃焼 石油燃焼 ばい煙発生施設 ・排出基準
→量規制、地域ごとにK値方式
・特定工場については総量規制基準
→指定地域内、工場単位量規制、知事が定める。
改善命令、直罰など
ばいじん 物の燃焼又は熱源としての電気の使用 ばい煙発生施設 排出基準
→濃度規制、施設の種類・規模ごと
改善命令、直罰など
有害物質 窒素酸化物(NOx) 物の燃焼、合成、分解など ばい煙発生施設 ・排出基準
→濃度規制、施設の種類・規模ごと
・特定工場については総量規制基準
→指定地域内、工場単位量規制、知事が定める。
改善命令、直罰など
カドミウム鉛
フッ化水素塩素
塩化水素
物の燃焼、合成、分解など ばい煙発生施設 排出基準
→濃度規制、施設の種類・物質の種類ごと
改善命令、直罰など
粉じん 一般粉じん 物の粉砕、選別体積など 一般粉じん発生施設 構造・使用・管理基準 基準適合命令
特定粉じん 物の粉砕、選別体積など 特定粉じん発生施設< 規制基準
→敷地境界での濃度基準
改善命令
自動車排出ガス 自動車の運行 特定の自動車 許容限度
保安基準(道路運送車両法)で考慮
車両検査、整備命令など(他法による)
特定物質 物の合成等の化学的処理中の事故 特定施設(政令等で特定せず) なし 事故時の措置命令

引用元:独立行政法人 環境再生保全機構

上記の一覧からも分かるように年々大気汚染物質と呼ばれる様々な物質は増えており、私達の生活する日本でも人体への影響などが心配されるようになっています。

大気汚染物質は呼吸器だけではなく肌などの老化を進めるとも言われており、最近では大手化粧品メーカーからも大気汚染から肌を守るタイプのスキンケア用品も販売されています。

大気汚染による人体への影響

大気汚染が進むことで起きる人体への影響とは一体どのような影響があるのか紹介したいと思います。

気管支炎やぜんそく

大気汚染によって起きる人体への影響で有名なのが気管支炎やぜんそくと言った呼吸器疾患です。

大気汚染物質は非常に細かく空気中に浮遊しているため、本人も気づかない内に吸い込んでしまい気管支炎やぜんそくを引き起こすことがあります。

特に済んでいる近くに工場地帯がある場合や、工場からの排煙などが風向きによって直撃するような地域は注意が必要です。

肺がんなどの悪性腫瘍

最近問題となっているPMS2.5などの微小粒子状物質は実は従来の大気汚染物質よりも小さいため吸い込むと肺の奥まで入り込み、肺がんなどを引き起こすと言われています。

日本では2009年頃に基準などが整備され始めましたが、まだまだ具体的な対策には至っておらず各個人での対策が重要と言えます。

日本は中国などから吹き込む季節風などの影響で時期によって中国からPM2.5などが吹き込む事があるため、マスクや対策アイテムなどで日頃から身を守る事を意識する必要があります。

アレルギー疾患の誘発

大気汚染による人体への影響の1つにアレルギー疾患などを引き起こす事が分かっています。

今までは特に花粉症などではなかったのに急に鼻水などが止まらなくなったり、くしゃみが出るようになったらもしかしたら大気汚染物質の影響かもしれません。

車の排気によって出るSPMと言われる浮遊粒子状物質が特にアレルギー疾患などを引き起こす原因となると言われているので、都心部など車の交通量が多い地域は要注意です。

肌老化を早める

大気汚染物質は非常に細かく種類によっては毛穴の大きさより小さなものもあります。

管理人
粒子が細かい大気汚染物質は肌が持つバリア機能をすり抜けて肌内部へと入り込み活性酸素などを起こす原因となります。

活性酸素が肌細胞内に増えるとシミやたるみなど肌老化を加速させ見た目年齢にも影響を与えます。

最近の調査では大気汚染物質が多い地域に住んでいる人とそうでない人を比較したところ、大気汚染物質が多い地域に住んでいる人たちにはシミなどが30%近く多く確認されました。

大気汚染物質は他にもアレルギー様症状を起こしたり、肌への刺激となるため肌荒れなどを起こす事もあります。

頭痛や吐き気

大気汚染物質による影響は頭痛や吐き気などを起こす物もあります。

頭痛や吐き気を起こす大気汚染物質としては光化学オキシダントという成分が知られており、主に自動車や工場から排出された物質が紫外線などと化学反応を起こし生まれる物質です。

この光化学オキシダントが発生する時に起きる現象を光化学スモッグといい社会的にも問題となっています。

目の痛み

目のヒリヒリするような痛みや乾燥するような痛みなど目の痛みを引き起こす原因も大気汚染が関係している事があります。

先ほど紹介した光化学オキシダントは空気中で紫外線と反応して大量に発生することで目の粘膜などにも刺激を起こし目の痛みを引き起こします。

基本的に光化学オキシダントによる目の痛みを防ぐにはアレルゲンをカットするタイプのゴーグルなどでガードする方法が最適です。

大気汚染から身を守る方法

身近な問題になりつつある大気汚染から身を守るためにはどんな方法があるのか紹介します。

マスクなどで遮断

簡単にできる大気汚染対策としては外部からのアレルゲンなどをカットしてくれるマスクがおすすめです。

最近ではおしゃれなマスクなども販売されていてシーンに合わせたマスクも選びやすくなっているので通勤用やお出かけ用など使い分けできるので手軽に対策としては取り入れやすいです。

PM2.5などの細かな大気汚染物質は基本的にはN95などの特殊なマスクでないと完全にはカットできないため、どうしても気になる方や、中国などPM2.5の影響が多い地域へ旅行に行く場合はN95マスクを使用するようにしましょう。

空気清浄機などを活用

大気汚染物質から身を守るために活躍するのが空気清浄機です。

管理人は元々呼吸器系が弱くちょっとしたホコリなどでも咳が止まらなくなったりととにかく昔から大変な思いをしてきました。

そんな管理人が購入してよかったのがダイソンの空気清浄機機能付き冷暖房機でした。

シャープのプラズマクラスターなども買ったり色々なタイプの空気清浄機を試してきましたが、ダイソンの空気清浄機付き冷暖房機はアプリなどで室内の空気汚れが視覚化されてとても使いやすく、実際にダイソンを設置してから咳やアレルギー症状がほとんど起こらなくなりました。

ダイソンは大気汚染物質以外にもウイルスなどもシャットアウトしてくれるので、虚弱体質で風邪を引きやすい方にも最適です。

帰宅の際に汚れを払ってから入る

大気汚染物質を自宅に持ち込まないためにしたいちょっとした対策が、玄関前で軽く上着などの表面を払うことです。

管理人
花粉症などでもこの方法はよく聞きますが、大気汚染物質でも同じです。

自宅に入る前に軽く払うだけでも家の中に大気汚染物質を入るのを減らせるので少し意識するだけでも手軽に大気汚染対策が可能です。

大気汚染物質をガードするスキンケアを使う

大気汚染から身体や肌を守るために手軽にできる対策がスキンケアを大気汚染カット機能があるものを使うことです。

2年ほど前から化粧品でも大気汚染による肌や人体への影響が問題視されるようになり、CCクリームや基礎化粧品などで大気汚染物質をカットする商品が多く販売されています。

管理人
管理人が使用している大気汚染物質をカットするコスメはSKⅡから出ているアトモスフィアCCクリームやディセンシアから出ているアヤナスというスキンケア用品です。

ディセンシアから出ているアヤナスなどのシリーズは低刺激なので肌荒れを起こしやすいタイプの方でも安心して使用できます。

更に気軽に試せるようにとトライアルセットなども用意されているので、始めて使う方はトライアルなどをまずは利用してみると安心です。

ディセンシア「アヤナス」をトライアル購入!本音の口コミと効果

2018.09.08

排気ガスなどから離れる

根本的な対策法になりますが、やはり都会などよりも森などが多い地方の方が大気汚染による影響は少ないです。

管理人
あまりにも呼吸器症状やアレルギー症状などが酷い時は思い切って都心から離れてみるのも対策としては有効です。

実際に管理人も以前住んでいた地域でアレルギー症状がひどく日常生活にも影響が出ていたので、思い切って離れた土地に引っ越しました。

現在はそのおかげなのかアレルギー症状もほとんど出ること無く元気に暮らすことが出来ています。

大気汚染と人体への影響まとめ

今回は大気汚染による人体への影響についてできるだけ簡単にまとめて紹介してきました。

大気汚染による人体への影響は年々問題になってきており今後は今以上に大きな問題になることが考えられます。

大気汚染による人体への影響は紫外線などと同じで目で見えないため、症状が出てから気づく人が大半です。

この記事を今読んでいる方は、症状が出てから後悔するのではなく是非今から始められる簡単な対策から始めてみてはいかがでしょうか。

 

コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。

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