美容ブームが巻き起こってからアッという間に一般にもプラセンタによる美容ケアが浸透しました。
しかし、流行れば流行るほどプラセンタ関連の商品が増えて正直度のサプリや注射がいいのか分からなくなりますよね。
今回はよく美容クリニックなどで行われているプラセンタ注射で話題になるラエンネックとメルスモンという2つの違いと副作用についてサプリなども交えながらご紹介します。
プラセンタの種類といろいろ
実際に現在市販されているプラセンタがどんな種類があるのか詳しく知っているという方は少ないと思いますのでまずは簡単に表にまとめましたので基礎知識として確認してみてください。
一般向け | 医療向け | |
豚・馬・羊 | 原料 | ヒト胎盤 |
サプリ・ドリンク | 摂取法 | サプリ・注射 |
下痢・発熱・痒み・湿疹・生理が早まるなど | 副作用 | 過敏症・ショック・疼痛など |
エイジング・美白・生理痛軽減・生理不順・PMSなど | 期待できる効果 | 肝機能改善・更年期障害・乳汁分泌不全改善 |
体質によっては下痢や発熱など続く場合がある | 注意点 | 変異型BSEなどリスクが有るため献血等禁止 |
医療用と一般向けの最大の違いはやはりプラセンタの原料である胎盤が人由来か豚や馬由来かというところが大きく違います。
今回の題材であるラエンネックとメルスモンとは一般的には医療用に製造販売されているプラセンタ注射の名称なのでまずはプラセンタ注射を例にして違いと特徴をご紹介していきます。
ラエンネックとメルスモンの特徴を知ろう
まずはプラセンタでよく副作用などが話題になるラエンネックとメルスモンという医療用のプラセンタ注射について簡単に説明します。
ラエンネックとはなにか
ラエンネックとは医療の現場で主に慢性肝疾患や肝機能の改善を目的として使用されている注射の販売名です。
日本では株式会社日本生物製剤というところで製造販売されており使用には医師の処方が必要となります。
製剤名としてはヒト胎盤抽出物といい一般的にプラセンタとして私達がよく知るものです。
このラエンネックというプラセンタ注射の液剤は肝臓の機能などの改善を目的として研究され販売に至っているので美容目的というのではなくそもそもはメインが肝機能改善でそれに付随してたまたま美容にも効果があったという捉え方が正しいです。
メルスモンとは
ラエンネックが医療用の肝機能改善のために研究開発されたのに対してメルスモンは女性特有の更年期障害や乳汁分泌不全といった女性の疾患に対しての治療薬として使用されています。
販売元もメルスモン製薬株式会社から販売されておりラエンネックとメルスモンそれぞれ独自の研究開発を行っているのでそういった意味でも元は同じくヒト胎盤を使っていても結果的には違う薬剤として使われているということです。
なので同じヒトプラセンタを使用していても抽出過程や薬剤として生成する過程でラエンネックとメルスモンでは違ってくるのです。
ラエンネックとメルスモンの違い
個々では少し詳しくラエンネックとメルスモンの違いについてまとめました。
まずラエンネック注射液の薬理作用としては
- 肝再生促進作用
- 幹細胞DNA合成促進作用
- 実験的肝障害抑制作用
- 抗脂肝作用
などが知られており作用し始める時間などは多くの生理活性成分から抽出されたものが入っているため確立されていません。
薬剤の添付分には美容に関する効果については記載されていませんでしたが、実際にラエンネック注射を施術している美容系クリニックでは肌の美白・ハリ・エイジング・疲労感・冷え性・肩こり・生理痛・更年期障害・肝機能改善の効果が期待できると紹介しているところが多いようです。
そしてやはりメルスモンとの一番の違いとしては日本生物製剤が独自に確立したラエンネック製法というプラセンタで重要になる成長因子を壊さずに抽出する方法を使っているという点です。
それに対してメルスモン注射液の薬理作用としては
- 組織呼吸促進作用
- 創傷治療促進作用
- 抗疲労作用
などがメルスモン製薬株式会社のホームページで紹介されていました
メルスモンに関しても独自の精製方法を使用しており滅菌などを丁寧に処置することで安全性の高いプラセンタ注射液として多くの病院などでも使用されています。
ラエンネックと同じように美容に関しての作用については薬剤の添付分には書かれていませんがクリニック等ではエイジングを始めとした様々な不調に対してラエンネックとほぼ同じような効果が期待できるようです。
ここまでで分かった違いについてまとめてみると・・・
ラエンネック | 商品名 | メルスモン |
国内の問診・検査等をクリアした妊婦の出産時に出たヒト胎盤 | 原料 | 国内の問診・検査等条件を満たした妊婦の出産時に出た胎盤 |
ラエンネック製法
※滅菌処理過程は同様 ※製造工程でブタ由来ペプシンと牛乳由来乳頭を添加 |
製法 | 独自の精製法
※滅菌処理過程は同様 |
慢性肝疾患における肝機能改善 | 薬理作用 | 更年期障害・乳汁分泌不全 |
美白・ハリ・エイジング・疲労感・冷え性・腰痛・肩こり・生理痛等 ※基本的に美容効果は同じ |
美容効果 | 美白・ハリ・エイジング・疲労感・冷え性・肩こり・生理痛等
※基本的に美容効果は同じ |
注射部の疼痛・過敏症(発疹・発熱・痒み等)・注射部の硬結・肝機能障害・頭痛・ショック |
副作用 |
悪寒・悪心・過敏症(発疹・発熱・痒み等)・注射部の疼痛・ショック |
1日2〜3回 | 使用頻度 | 1日1回 |
以上のように基本的には製造方法が異なる点と、メインの疾患に対する作用が異なる点が違うだけで皆さんが気にする美容目的で受ける場合はラエンネックもメルスモンも大きな違いはないようです。
なのでどちらを使うかは患者の体質などを医師が考えて処方する医師の考え方の違いによるということです。
ヒトプラセンタにはリスクが有る
ラエンネックもメルスモンも感染のない健康なヒト胎盤を使用していますが胎盤製剤ということで理論的に未知のウイルス等による危険を完全に排除できないので使用の際は同意書が必要になります。
最近ではラエンネック製法を利用して作られた馬プラセンタサプリとしてキレイ・デ・プラセンタなど注射よりは即効性は落ちるが安全性の高いものも販売されているので不安な方はまずはサプリからの使用がおすすめです。
リスクを少なくプラセンタ美容を始めるなら
ヒトプラセンタのラエンネックとめメルスモンについて良いところも悪いところも大まかにはわかったと思いますが、美容注射までしないで手軽にプラセンタ美容を始めるおすすめの方法はないのか気になりますよね。
実はちゃんと注射よりは即効性など作用は少し低下する可能性がありますがサプリでプラセンタを摂取する方法があるんです。
専門の医療機関だと医師の指示の下でヒトプラセンタのサプリも販売していますが結局ヒト由来を使うという点でリスクは同じです。
低リスクで手軽に室の高いプラセンタ美容を始めるにはサラブレッドの胎盤を使用しているプラセンタはオススメです。
羊も牛と同じ分類になるので一部ではリスクが有ると言われていますのでとにかく安全にプラセンタを始めたい方にはまずは国産のサラブレッドなどを使用したプラセンタがおすすめです。
管理人が厳選して検証したプラセンタランキングができました!プラセンタサプリをお探しの方は是非参考にしてください。
この記事のまとめ
プラセンタによるエイジングケアが主流になりつつありますがプラセンタと言っても原材料の違いで多くの種類があります。
医療機関で使用されているラエンネックとメルスモンの違いについては疾病に対する効果が違うことや製造過程がちがうなど細かい点はありますが基本的に美容目的で使う分には現在では大きな違いは無いようです。
実際に私が多くのプラセンタサプリを使ってみてこれは良いかもと感じたのは以前このサイトでもご紹介したヴィーナスプラセンタEXや発酵キレイ・デ・プラセンタシリーズが個人的には満足度も高かったので気になる方はチェックしてみてください。
コスメコンシェルジュ・美容家のYURIEです!女性の健康と美容の両面をサポートする商品などを医学や美容の知識をもとにSNSなどで紹介しています。アットコスメのビューティースペシャリストとしても活動しています。日々のスキンケアからメイク方法まで女性の美と健康に関するサポートをします。